探偵学園Q～Qualified class～２ (ページ6)

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あ『竹山裕紀…どこよ…』

公園内を探していると階段のあたりからリュウの声が聞こえた

リ「……あれっ?

君。竹山君だよね?」

彼は階段の途中に座り込み何やら絵を描いていた。

遅れないように、けど変に思われないように

私も竹山君へ近づく

リ「僕、同じ塾に通っている天草流って知らないか!」

竹「……ごめん」

リュウが竹山君の隣に座ったところで

私も話しかける

あ『あれっ?天草君と…竹山君?

私最近入った東雲友香。竹山君に塾の事聞いたりしてたんだけど…覚えてないか!』

竹「……ごめん」

私も竹山君の隣へ座る

リ「勿体無いね、Aクラスの主席だった君がリタイアなんて」

竹「仕方ないさ。

問題集解こうとしたり昔のこと思い出そうとすると酷い頭痛がするんだ」

竹山君は視線を手に持っている絵画用のノートからリュウの方へ向け話してくれた

彼の持っていたノートにはどこかの町のビル群と

その上を舞う天使の姿が綺麗に描かれていた

あ『…絵。上手だったんだね。

気づかなかったわ、いつも教室で勉強ばかりしていたから』

竹山君はまたペンを手に取り、絵を書きながら優しい笑みを浮かべて言う

竹「こうしていると。不安が消えるっていうか、落ち着くんだ」

あ『…そう』

リュウは何かを考えるように竹山君を見つめた

リ「竹山君。僕もうすぐ授業あるから行くね?

ほら、東雲さんも同じ授業取ってるんだから、行くよ?」

これ以上は今日は何を聞いても新しい情報はないと判断した私達は

出来るだけ自然に、その場から離れる

竹「そうか。頑張って。」

あ『竹山君。今度描いた絵見せてね』

竹「いいよ。」

竹山君と別れた私達はmissionroomへ一度戻っていた

あ『リュウに“東雲さん”だなんで初めて呼ばれたわ』

リ「友香だって僕の事“天草君”だなんて呼んだことないだろ」

あ『確かにそうね。なんか新鮮だったわ～』

リ「友香はそのままリュウって呼んでくれ」

あ『言われなくてもそうするつもりよ』

そんなことを話していると

missionroomの近くで誰かに尾行されているキンタと

それをさらに尾行しているキュウとメグを見かけた

あ『ねぇ。リュウ、あれ』

2人を指さすとリュウも気が付いたようだ

リ「キンタなら大丈夫だろ」

あ『確かに、』

リ「…ほら。行くよ」

リュウに手を引かれ私達はmissionroomへ戻る