3 ページ4
´
何か思いつめたような表情で独り言のように呟いたキュウ
リ「…あぁでもしなきゃやってられないよ」
私達は目線を読んでいた本から外さずに言った
キ「…えっ?」
あ『目の前で人が亡くなって平気でいられる訳がないでしょ』
キ「じゃあ。2人も?」
リ「あぁいう幕切れは想定していなかったからね…まぁいい勉強になったよ」
あ『えぇ。そうね。』
本を閉じ、場所を移動しようと立ち上がる。
キュウは私達の言葉がまた癪に障ったのか少し声を張り上げる
キ「いい勉強って!そんな言い方さ!」
「お前たち!随分楽しそうだなぁ〜」
突然にサボテンが動きながら喋った
呆れた…仮装?ハロウィンはまだ先でしょうが…
キ「七海先生っ!」
全身を茶色のタイツで身にまとい
頭にはサボテンの鉢植えを乗せた七海先生は
メグのメイド服を体に合わせながら言う
怒ってんのか、昨日の事での雰囲気でも察し取り慰めようとしているのか
なんなんだ
七「この部屋は団先生がお前達のために特別に用意してくれた部屋だ
そこにこんなチャラチャラしたモノ持ち込みやがって〜」
キン「すいません…
っていうか先生、いつから居たんですか?」
七「お前達が来るずっと前からだよ!」
キ「だからってサボテン…」
キュウの言葉を遮る様に人差し指を立て、かっこつけた顔して七海先生が言う
七「はぁっ‼相手の意表を突くのが変装術の極意だ」
随分と特殊な意表の突き方をするのね…
メ「誰がどう見ても仮装じゃん」
私達の苦笑いや呆れ顔をみた七海先生ニヤニヤしながら言う
七「まぁまぁまぁ…こっちの方は追々仕込んでやるから」
これ以上いらないですよ先生…
七「その前にお前達にはコレだ。
団先生の新しい課題だ」
七海先生は近くの机に置いてあるDVDディスクを取り上げ言う
私達の目つきも一気にふざけたものから真剣なものへ変わる
七海先生がディスクをプレーヤーに入れ、
私達はテーブルに腰掛けずに立ったまま映像を見た
´
59人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「山田涼介」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆうな | 作成日時:2019年3月11日 23時