【3年A組】−正義２−

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座らされた椅子の前にあるモニターを見る

ふと目の端に
あのクスリが入っている容器を見つける

手に取り握りしめていると


柊「大人しくしてた?」


ガチャと音をたて柊先生が戻ってきた

思わず驚いてしまいパソコンに当たってしまう

すると何かの動画が再生された


A『...』


...この女性は...


柊「...A、クスリ」

A『...はい』


いつの間にか私を覆うように立っていた先生

再生してしまった動画を停止させられ

握りしめていたクスリの容器を渡す

その様子を眺めていると


柊「見すぎ、えっち」

A『...先生

私はお話をしに来た訳じゃないんだ

なんで兄さんと将人さんの名前を知ってるんだ』

柊「将人さんねぇ...

まるで夫婦みたいだな」

A『...何を知ったんだ』

柊「まぁ大体は

おかしいなとは思ってたんだ

進路調査でお前だけ何も提出がない

周りの奴らに聞いても何も知らない

それに学校側もそれを見逃している」

A『...』

柊「気になって色々調べたんだよ

それに今日の廊下での里見とのやりとりを見て

大方見当はついたよ

政略結婚なんだろ?」


この先生は

どうやってここまでたどり着いたんだ


A『政略結婚ね...

そんな悪いものじゃない

お互い同意の上での結婚だ

将人さんだって、
私が卒業するまで

待ってくれるって言ってくれたんだ』

柊「それは

お兄さんの足の治療をする代わりだろ」

A『...その感じだと

父上の話も兄さんの足の原因も知ってるんだろ』

柊「そうだね、一応先生だから

でもそれが本当かどうかは
Aの口から聞かなきゃわからない...



だからここから先は二者面談だ

話せる範囲でいい、話してくれないか?」


そう言ってきた先生に

私は静かに頷いた

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