【3年A組】−正義１−

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Aがどうやら無事(?)

男子に渡せたのはいいが...


諏訪「で、結果5人とも全敗」

甲斐「全敗って何だよ!!」

諏訪「だってそうでしょ!?

甲斐は顔面にチョコくらって」

華「須永くんはAの髪を直したら

破廉恥だと言われてビンタ」

涼音「蓮は逃げたAに追いつけず」

親衛隊「里見くんは飛んできたサッカーボールから

Aを守ろうとして逆に守られる」

澪奈「真壁くんは

当初、Aが転ぶ予定だったはずが

真壁が転んでしまいAに床ドンされる...」


思わずため息が漏れる


甲斐「だって仕方ねーじゃねぇか

アイツもすぐ照れんのが悪ぃだろ」

須永「でもビンタそこまで痛くなかったし」

中尾「いや無理だって、運動面に関しては

Aに適うわけないって」

里見「なんか、男前過ぎて...」

真壁「一瞬女になった」


口々に愚痴を零しだす5人組

確かに考えてみれば

Aはそんなに華奢なキャラではないな...


茅野「ねぇ!!みんな!!」


廊下を走ってきたのか

少し息があらいさくらが教室に入ってきた


澪奈「どうしたの、さくら?」

茅野「柊先生とAが美術室に入っていくの見て

それでA

皆に渡したチョコとは違う包装がされたやつ持ってて」

香帆「じゃあ、Aの本命って...ぶっきー!?」


驚きの声が隠せず思わず

悲鳴に近い声が出ていた人もいた


甲斐「許さねぇ...

あのロリコン変態教師!!」

諏訪「あっ、ちょっと!!」


甲斐が教室を出て美術室に入ろうとするのを

必死で止める


甲斐「離せよ!!」

須永「バカ、行ってどうするんだよ!!」

甲斐「言わねぇまま終わるよりはマシだ!!

俺はAに伝えに行く!!」

諏訪「まだ

Aの本命なのかどうかもわからない状況で

動かないでよ!!

一度美術室の前で様子を探った方がまだマシ!!」


唯月がそう言うと納得したのか

しぶしぶといった様子で美術室へ向かう

そこでは柊先生とAの声が聞こえた


柊「Aほら、もっと口に入れて?」

A『もっ、無理です...

これ以上入らない』

柊「あぁホントだ、端から漏れ出てきた

全く、まだまだ手のかかる生徒だな」

A『んっ』

柊「ははっ、下手くそだな

あんまり強く握るなよ?」


この会話は...

ちょっと危ないんじゃないか...?


甲斐「もう、聞いてられねぇ」


ｽｸｯ立ち上がり勢いよく美術室のドアを開ける

そこで見た光景は...

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