【3年A組】−正義１−

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〜昼休憩〜

澪奈「A遅いね〜」

茅野「うん...

"やらねばならぬことがあるんだ"

"すまないが先に食べていてくれ!!"って言われたけど」


ガラッ


A『澪奈、さくらすまない遅くなった!!』

澪奈「いいよ、

ところで手に持ってる紙って何?」

A『あぁ、これは手紙を書いていたんだ』

茅野「誰宛に?しかも筆で」

A『甲斐くんだ』


窓際の方から

ガタッ!!と音を立てて椅子が音を鳴らす

私は甲斐くんの方へ行き


A『甲斐くん!!これを受け取ってくれ』

甲斐「あっ、あぁ」

A『須永くん!!』

須永「ん?」

A『今日の放課後少し廊下で

残ってもらってもいいだろうか?』

須永「別に、いいけど」

A『中尾くん!!』

中尾「?」

A『今日の放課後下駄箱で

待っていてはくれないだろうか?』

中尾「...わかった」

A『里見くん!!』

里見「なに?」

A『里見くんは今日サッカーをしに

グラウンドに行く予定はあるか?』

里見「行くつもりだけど...」

A『わかった!!ありがとう

そして、真壁くん!!』

真壁「はい」

A『放課後

プールサイドに行くことは可能だろうか?』

真壁「多分、出来ると思うけど...」

A『把握した!!』

諏訪「ねぇAもしかして...」


唯月話しかけられ振り向く


A『あぁ、さっきの時間改めて考えたんだが

普通に渡すよりも
さっきみんなが言ってくれたみたいにした方が

喜んでくれるんじゃないかと思い実行してみようと思う!!』

涼音「でも、いきなり5人に予約入れた時点で

なんか違う気が...」

A『任せてくれ!!

最高のバレンタインにしてみせる』


この時の私は燃え上がるほどの熱意があった

とりあえず一旦教室を出て

事前確認をしに各場所へ向かった


甲斐「...てかこれ

果たし状って書いてるじゃねぇか!!」

須永「廊下ってまたアバウトな...」

中尾「俺は下駄箱ってピンポイントだったよ」

里見「クラブも関係してくることなのか?」

真壁「なんでプールなんだろう?」


悶々とする男子の事は露知らず

彼女は突き進むのであった

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