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〜 silk side 〜
"駄目だ、駄目だ"って1人で言ってるA。
一番駄目なの俺だろ?お前は抱え込まなくていい…
「…ごめん、やっぱ忘れて。」
A「ぇ、?」
「どっちも嫌、とかさ、よく考えたら気持ちわりぃし…笑」
「お前が幸せって感じてるなら、今のまんまでいいよ。さっきの全部気にしないでくれ、笑」
前にお前がしてくれたみたいに、俺がお前の負担を軽くしてやりたい。
その負担かけちゃったの俺だから軽くするもなにもないんだけど、さ…
A「…うん、」
「ごめんな、こんな夜遅くまで…送る。帰ろーぜ。」
公園の隅にある背の高い時計を見ると、もう8:30を過ぎていた。
A「いいよ、近いし。」
そう言って遠慮(?)してるA。
「いや、まじで危ねぇから。何かあってからじゃ遅せぇだろ?」
兄貴も言ってたけど、最近変な奴多いからさ…
「ほら、行くぞ。」
なかなか足を進めようとしないAの手首を軽く掴んで引き寄せる。
A「…うん。」
さっきまで浮かない顔をしてたけど、小さく微笑んだA。
やっぱ笑ってるお前が好きだ。
「明日からはもう普通に接してくれよ?俺もそうするからさ」
歩きながら話す。
A「はいはい。わかってますよ笑」
「何笑ってんだよ、笑」
A「だって…笑 真面目な顔でシルクが遠回しに"仲良くしてください"って言ってるって考えたら…おもしろすぎて笑」
「なっ…なんだそれ!おもしろくねーよ!笑」
A「でも自分で笑ってんじゃん!笑」
こんな自然に話したのは久々な気がする。
こいつと話してるだけで楽しいんだ。
ふと目線を下げると、すぐ近くにあるAの手。
前までは気にしてなかったのに…というか気にならなかったのに、今はかなりドキドキしてる。
手を握りたい、と思ってしまう。
……ド変態とか言うなよ…?((
でもAにはマサイがいる。
隣にいるべき人は、俺じゃない。
そう考えると悔しくてたまらなくなる。
もっと早くAのことを気にかけていれば、
もっと早くこの想いに気づけていれば、
俺はAの隣にいることができたのに…
A「シルク?おーい。しーるくー!」
「ぅえっ?!」
名前を呼ばれていることに気づいて、思わず変な声が出た。
恥ずかしすぎんだろ…((
A「なにその声 笑 もう着いたから…ばいばい。ありがとね。」
微笑みながら軽く手を振るA。
「お、おう。じゃあな」
手を振り返して、家に帰る。
…寂しいな。
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ゆり(プロフ) - いつも何回も見てドキドキを貰ってる!続きを早く読みたい!!更新頑張って!!! (2019年2月17日 20時) (レス) id: cf54931ea1 (このIDを非表示/違反報告)
優奈(プロフ) - 初めて読みました!続きみたいです!これからも頑張ってください! (2018年8月24日 22時) (レス) id: 799f064f74 (このIDを非表示/違反報告)
あやっち - 初めて読みました!マサイ,シルクファンにはたまらない作品です!更新頑張って下さい! (2018年3月13日 1時) (レス) id: 51ec3def0b (このIDを非表示/違反報告)
矢吹奈子(プロフ) - s u i _ 。さん» ありがとうございます!これからも頑張ってください(o^^o) (2017年8月27日 1時) (レス) id: 3b4e53296a (このIDを非表示/違反報告)
s u i _ 。(プロフ) - 矢吹奈子さん» ありがとうございます…!!お返事遅くなり申し訳ございません!主人公とシルクさんは両想いだけど、お互い片思いだと思い続けていて、主人公はまだシルクさんを好きでいてはいけないと思っているから。という感じですかね…分かりにくくてすみません(;´Д`) (2017年8月26日 23時) (レス) id: cca6ca5d53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sui_。 | 作成日時:2017年3月20日 21時