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あの五条先輩が1級術師とか初耳学過ぎて驚きが隠せないんだけど。
私は新入生だから4級術師だけど、1級術師が任務同行しても退屈なだけだよね？
任務目的地に到着した後、私達はとある荒れ地に足を踏み入れた。
建物はほぼ半分以上が崩壊して、人の気配は無い。
補助監督に帳を下ろしてもらった後私達は更に奥へと足を進めた。
『1級術師の先輩が4級呪霊討伐任務なんて退屈じゃないですか？
最初から私単独で討伐任務に向かっても良かったと思うんですけど。』
「お前のそういう油断が危険を招くんだよ。
4級呪霊が相手とはいえ、お前も4級術師だろうが。変に意地張んな。」
『じゃあ先輩は私を4級呪霊から守って下さいね』
「まあお前雑魚だから守る以外に選択肢無いんですけど。」
奥に進めば進む程、何やら呪いの気配を感じ取るようになった。
多分この周辺に4級呪霊が居るはずだと思いたい。
隣を見ると五条先輩は気怠そうに「くあぁ〜、」と欠伸をかました。
こういう事をする時は、大体退屈な時である。
「...おっと、遂に4級呪霊のお出ましってか。
此処で普通なら先輩の俺が後輩を守るのが当たり前だけど、
俺はサポート役だから今回はお前が祓え。」
『4級呪霊が相手なら全然余裕ですよ。
4級呪霊なんか路地裏のゴミと同じ価値観に値する様なものですもんね。
先輩、呪霊を無事祓い終えたら奢りでパフェお願いします。』
「4級呪霊を目の前にしても尚パフェ強請るとかウケる。」
なんやかんやで結果、無事に4級呪霊を祓う事が出来ました。
勿論任務後は補助監督の車で原宿まで連れてって貰い、
普段は長時間並ぶと噂されるパフェ屋さんに到着した。
『任務後の糖分摂取最高っ〜〜！美味し過ぎる..！』
｢堪能するのは良いけどお前口にクリーム付いてる。」
『まじですか。先輩に失態を見せるなんてお恥ずかしい...』
口に付いたクリームを舐めようとした瞬間だった。
私よりも先に五条先輩が動き、気が付けばお互いの唇が触れていた。
恋愛漫画で見かける場面、簡単に言えば【キス】。
互いの唇が離れた頃には、五条先輩はまたパフェを食べ始めた。
「...」
『...』
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作者名：鰻饅頭 x他4人 | 作成日時：2023年10月7日 22時
