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数日間不機嫌が続き過ぎて、正直な話呪術高専を退学しようか悩んでいる。
けど夏油先輩達と会えなくなる気がするから其処は我慢する。
夏油先輩が任務で不在中の間、私は家入先輩と共に校舎を歩いていた。
最近五条先輩が相手してくれる機会が激減して寂しいとか。
隣に里穂が居る以上何も出来ない家入先輩は退屈に感じているらしい。
里穂が定期的に教室に遊び来ては五条先輩と話をする事が多いらしく、
親友の夏油先輩ですら今は遠慮して自然的に距離が出来てるとか。
だから緊急避難場所として私の教室に来る事が多くなった。
私の教室なら七海と灰原も居るから、世間話程度の会話なら出来る。
『距離を置けば五条先輩は反省すると思ってたんだけど...
里穂が急接近で五条先輩と距離詰めるから私の作戦が全部台無しだよ!』
「里穂か隣に居る以上は何しても無駄なんじゃない?
私が五条に話し掛けるとまるで蛇みたいな目付きで睨んでくるし。
ほんと、あの転校生は私達2年が相手でも容赦無いね。」
『私があの時五条先輩に里穂を紹介しなければ良かったかも...
それに五条先輩と距離取る方法を選ぶんじゃなくて、
今野どうするのかっていう話をするべきだったと思うんです。
完全に私が判断を選び間違えましたああああああっ〜〜〜!!!!!』
「多分五条と話す時間すら里穂は与えてくれないかもじゃん。
てかあの転校生、五条の何処が気に入ったのか教えてほしいんだけど。」
『中身は最悪だとして、外見に惹かれたとかじゃないですか?
でも外見に惹かれて恋愛する馬鹿な奴ほどろくなことないですよね。
あぁぁ...私には今後白馬の王子様は現れないのか、』
「まだ完全に五条と別れたわけじゃないじゃん。
距離置いてるだけで、現段階で白馬の王子様は五条だし。
確かに彼奴はルックスは最高だけど性格はクズ。」
『そのクズを養えるのは私だけだと思ってたのに〜!
こんな事なら最初から夏油先輩を選べば良かったぁぁあっ!!』
「夏油が相手だとAが逆に甘やかされ続けてダメ人間になるよ。
夏油は多分彼女が出来ると、彼女に尽くすタイプな気がする。」
『そっちの方が幸せだよ馬鹿野郎〜!くそ!』
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作者名:鰻饅頭 x他4人 | 作成日時:2023年10月7日 22時