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「彼奴の死去後、お前達の面倒を見てあげたのは誰だと思ってんだァ？
お前等糞餓鬼の分際が調子乗り過ぎると脳みそブチ抜かすぞコラボケェ。」
『私はお前を父親だと思った事は1度も無いっ!!
祖母、息子を殺めたお前を私は絶対に許す事はないからっ...！』
「誰もお前に許して貰おうとは思ってねェよ勘違いすんなや。
俺達家族の中でお前が1番生意気なんだわァ、...あれ、
お前は確か今東京都立呪術高等専門学校に通ってるんだってな？」
『まさか呪術高専の人達にまで手を出すつもり...？』
「俺が興味あるのは呪術高専じゃなくてお前の"命"なんだよ。
お前が命を捧げてくれるなら俺は身を引く。」
『身を引くのは違うでしょ糞親父。
...犯罪者は犯罪者らしく警察署に出頭しなよね。
お前が出頭したところで私は全然許す気無いけど。』
祖母、弟の義彦の命まで奪った親父は、平気な顔をしていた。
正直憎悪が芽生えた挙句今すぐ親父を殺してやろうと思ったけど...
流石に呪術高専の皆に迷惑を掛ける事だけは避けたかった。
自分の息子を殺める余裕がある親父は、本当の親父なのか一緒疑った。
あぁ、私達の親父が優しい人なら今頃義彦も幸せだったろうに...
気が付けば、外は暗く大雨が降っていた。
そのあと警察に通報して、親父は警察に連行された。
その後、弟の義彦の遺体が河川敷で発見されたらしい。
義彦の身体には複数箇所の刺し傷があって、調査の結果は刺殺だった。
祖母も刃物で複数回刺された痕が残り、同じく刺殺だった。
頼れる人間が全員消えて、私は完全孤独。
「家族」と名乗れる存在が全部消えて、地獄に堕とされた気分だった。
『こんな最悪な時に雨なんて降らないでよ...』
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作者名：鰻饅頭 x他4人 | 作成日時：2023年10月7日 22時
