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結果、私達はお試し期間の意味を込めて付き合う事になった。
五条先輩はお試し期間でも容赦無く距離を詰めてきて、緊急事態でもある。
昼御飯を食べる時は七海と灰原を連れて五条先輩達が居る2年の教室へ。
五条先輩は周囲の目など気にせず私に御飯を食べさせるばかり。
夏油先輩と七海は飽きれた表情で御飯を食べ続けていた。
家入先輩と灰原は、私達の様子を何枚も写真に収めている。
五条先輩は気持ち悪い程の笑顔を浮かべ、私の顔を見て満足中。
先ず五条先輩はいい加減自分の御飯を食べなさいよ。
「お前等俺の可愛い後輩に手出したら針千本の刑だからな。
俺のAは最高級に顔面綺麗で可愛くて小動物みたいだから、
油断すれば邪魔虫が複数匹集ってくるわけよ。理解出来る?」
「その邪魔虫対象に私達も該当するのは悲しいね。同級生なのに。
必要最低限の会話まで許してくれない訳無いよね、悟?」
「必要最低限の会話なら。余計な事言えば俺がブン殴る。」
「五条、嫉妬深い男は嫌われやすいから注意しなね。
Aも五条に何か嫌な事されたらすぐ言いな?私が殴ってやる。
勿論何回殴ったとしても反転術式で治さないから。」
「もしかして俺の寿命そろそろ終わり迎える感じ?」
五条先輩達の会話は何時見ても面白くて、自然と笑いが溢れてしまう。
勿論笑えば五条先輩からほっぺむにむにの刑を受ける事になるんだけどね。
昼御飯、午後の授業を終えた後の放課後。
私はそのまま部屋に戻らず五条先輩の部屋に行った。
私がベッドに座って漫画を読んでいれば背後からハグされて、
私がスマホで動画を観ていたら、五条先輩も隣に来て一緒に観て、
私が仮眠を取れば、五条先輩も自然と私の隣に来て一緒に仮眠。
付き合い始めてから約1週間経過した今も、五条先輩の愛が止まらない。
「そろそろ良い加減俺の事名前で呼んでくんね?悟って。」
『私が悟呼びすればすぐ鼻血出す癖に?』
「可愛い彼女に名前呼びされると鼻血出る体質なの俺」
『...さとる、』
「ご馳走様でした」
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作者名:鰻饅頭 x他4人 | 作成日時:2023年10月7日 22時