天使、拾いました。2【白】

天使の告白 ページ20

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「ふふ」








ソファで隣に座る天使が急に笑い出す








「どうした？」




「いや、ふふ、お姉さんに拾ってもらった時のこと思い出したら笑えてきちゃったの


……あれ、お姉さん？」









私の顔が引きつってるのが自分でもわかった









「…いやさ…私、あの時の記憶ないのよね…」




「え、全然？」




「そう、だから知るの怖くて…」




「お姉さんねー、ずっと俺に敬語だったよ！

俺見て少し固まった後に、

『…どうぞ。お入りください。』って笑」





「え、何それ私」









不審な行動をとる過去の自分に思わずびびる









「『もしお腹が空いた際には、大したものはございませんがこちらを。

眠くなった際にはこちらでどうぞ。

その他、何でもお好きになさってもらって構いません』って」





「待って、私ってそんな感じだったの…？」




「ちょっと面白いくらいにまじで丁重なおもてなしだったよ笑


いやー落ち込んでたのはわかるけどさ、

何であそこまで俺のことすっと拾ってくれたんだろ」









なんでだったのかを必死に思い出す





…一つ、確かに覚えてる事があった









「あ〜…確か、ラウのことを天使だと勘違いして…」




「天使？」




「いや、あの時は本当にそう思ったのよ


あの浮世離れした風貌と

溢れ出てる純真無垢な感じがもう天使だとしか思えなくて…」









天使は目をぱちくりさせる









「それで俺のことすぐ受け入れたの？」




「うん…」




「え、お姉さんほんと騙されないでね？いつか高いツボとか買わされそう」




「だ、大丈夫よ！流石に誰でもかんでも受け入れるわけじゃないから！

ほら、実際にラウ受け入れたの大丈夫だったでしょ」









そう言うと、








「…まあでもぼくも同じようなもんだから人のこと言えないかも」







少し笑って、彼がそう言った

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