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5話~大心友を思ってこそ~ ページ6

カール「レジスタンスに居た頃、君も知っての通りAはまだ存在が不安定で女の子として顕現されてしまった


その愛らしい見た目は今も変わらない……が





そのせいかレジスタンス頃のAはむさ苦しい基地の中でも群を抜いて幼く愛らしく優しかったからね、基地の野郎共からはとても支持されていたよ


レジスタンスには少々嗜癖が変な輩も居て、良く彼らから守っていたねー




ファンクラブみたいな物も出来ていたね」






八九「当時のアンタらん所からしたらおひいさまは突然現れた天使みたいなもんか」





カール「そーいう所だろうね、Aは無闇な争いは好まないし困っている人がいれば無償で手を差し出してしまう子だから




今世もそれは変わらなかった






……あの時とは違って今は複雑な政情が現実だ、そんな今Aの様な性格は心苦しくなる事も多くなるだろう




だからそんなAを、僕が……大心友のこの僕が守って支えてあげないといけない




 


 
 



君も協力してはくれないかい?Aを思っての行動だ」


 


八九「お、おぅ………」



 



 


ビックリだろ、此奴ら付き合ってないんだぜ?



このカールに関しては謎だがおひいさまはこれで恋愛感情だとかは一切なく、純粋な友情だけでこのレベルだ



しかも男と男同志……おひいさまは女みたいな見た目だけど




 



ここまでお互いを想いあってるのに大心友っていう形で終わってる方がむしろ驚きだ




 


 


カール「では僕はこれで失礼するよ、授業に向けてそろそろAを迎えに行かないとだからねー」


 

八九「あ、あぁ…じゃあな」





 



 

何か……嵐が過ぎ去った後、の様な安心感…




なんなんだったんだろ…ホント






 
 




 
 


ライク「災難だったな」



八九「…今まで何処に隠れてやがった」



ライク「ハンッ……ずっとお前の背中側の席に座って隠れてただけだぞ?面倒事に巻き込まれてたな




滑稽だった」






八九「うるさい……あぁーーーー…面倒くさい、あの銃のノンケ聞いただけじゃないか?俺」





ライク「笑ってやろうか」





八九「マークス呼んで面倒事引き起こすぞ」





ライク「ご馳走様でした」







あっ逃げやがった





………俺もそろそろ授業の準備するか、それに今日は診察も入ってるし


はぁ、面倒事尽しだ

6話~お年寄りと若い者~→←4話~大心友だからこそ~



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作者名:元薺(サイ)だった者 | 作成日時:2021年12月30日 15時

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