最低な女にしてよ【水柱】

伍 ページ6

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昼休み






｢ 悪い 、借りる ｣





義勇は真菰にそう言って私を教室から連れ出した

真菰とは少し気まづいけど 、それでもお昼は一緒に食べてるし普通に会話もする

それでも何か気を使って彼が連れ出してれたのだろうか





｢ 自分を責めるような顔をするな ｣





そんな顔 、してるのかな

と少し顔を顰める



でもね





『 私が錆兎と付き合ってなかったら 、こんな風になってなかったよ 』


｢ 錆兎もお前が好きだろ ｣


『 それも分かってるけど 、 』





痛い程分かってるけど

親友の恋の邪魔をしてしまった自分が憎い

そう言いそうになって飲み込む



義勇は一つ溜息を吐いた





｢ そんなに親友が大切なら別れろ ｣





心臓に突き刺さる感覚

一番言われたくなかった





『 ... 別れようが言えないから 、このままなんだよ

錆兎が好きだから別れようなんて言えない

でも 、真菰の邪魔はしたくないし

真菰がそれを望んでなくても 、私は二人がくっつけば良いと思ってる 』





言葉がどんどん溢れ出る

私の勝手で自己中な思いだ





『 私は最低だから 、錆兎から別れを告げさせようとしてるの

こんなに二人に感謝してるのに 、大好きなのに 』


｢ ... 本当に別れても良いのか ｣





いいよ


答えると同時に義勇は私を抱き寄せた





｢ 利用しろよ 、俺を ｣

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