彼氏がやたら嫉妬させようとしてくるのでやり返そうと思う【蒲公英】

伍 ページ6

. 善逸 視点





『 体育着忘れた 』





ふと聞こえたそんな声

いや、俺は耳が人より良いから基本ほとんど聞こえてるんだけどさ



あ、借りに行っちゃった





｢ どうしたんだ善逸 、伊之助はもう体育館行ったぞ ｣


｢ はぁ！？！？早すぎでしょ！ ｣





どうせ兄貴(獪岳)に借りるんだろ

ちょっとムカつくけど、仕方ないから許す



なんて呑気な事考えてたのにさぁ ...





『 すみません遅刻しました 』





え？

あれ兄貴のにしては大きすぎない？






｢ なぁ、善逸 ｣





普段は真面目に並んでる炭治郎が珍しく耳打ちしてくる




｢ 凄く宇髄先輩の匂いがするんだが ... ｣





そう顔を顰める炭治郎の視線は真っ直ぐAに向かっていて



は？よりによってなんであの人なの、と思ってしまう






｢ ... チビだよなぁ ｣





対して身長が変わらない彼女を見て呟く



この一つ前の授業、宇髄さん体育だったの知ってて着てるのかな

俺窓側だから見えてたし知ってるけど

廊下側のAは知らないだろうなぁ



バスケが始まって 、アオイちゃんとカナヲちゃんの間にAが座っている



彼処だけ可愛い子揃ってるから男子皆見てるよ

特にA、お前顔だけは飛び抜けてるからなぁ





( 見んじゃねーよ )





とかこっそり他の男子に思ってしまう

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