笑柱 . 壱章【鬼滅の刃】 (ページ34)

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参拾参ページ34

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｢うむ！そういうことか！だが知らん！！｣

炭治郎の説明が終わると、煉獄さんはハッキリとそう言った

｢〝ヒノカミ神楽〟という言葉も初耳だ！

君の父がやっていた神楽が戦いに応用できたのは実にめでたいが、この話はこれでお終いだな！！｣

｢えっ！？ちょっと、もう少し ... ｣

｢俺の継子になるといい！面倒を見てやろう｣

圧倒される炭治郎に苦笑いが零れる

煉獄さんは続けて呼吸についての解説を始めた

『因みに私は水の呼吸から派生した〝涙の呼吸〟の派生、笑の呼吸よ』

｢涙の呼吸は初めて聞きました！｣

『私の師範、零情涙蔵(れいじょうるいぞう)は十年前位まで泣柱(なきばしら)だったんだよ』

｢うむ！俺もよく稽古相手をして貰っては投げ飛ばされた！｣

ぎょっとした顔で煉獄さんを見た炭治郎

煉獄さんは続けて話す

｢しかし、Aが継子になってから投げ飛ばされているのは一度も見た事が無いな

よもや才能であろう！柱になるのも早かった！｣

｢凄いんですねAさん！｣

『 ... ありがとう』

きっと才能なんかでは無い

才能があったなら、あの時家族は殺されていない

そう思ってしまうのは私の心が弱いからだろう

( あぁ、ほら ... 笑わなくちゃ )