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『 実は不死川さんにこの結紐を貰ってね
お礼にご飯を作ろうと思っているんだ 』
玄弥も来るかい? と聞くが首を横に振る
「 ありがとうございます 、けど 、行けません 」
『 ... そう 』
余りにも悲しそうな顔をするから深くは聞かなかった
兄弟だって必ずしも仲が良いとは限らないし
何よりも 、私と不死川さんはかなり話す方だが一度も弟の話を聞いた事が無い
( 何も聞けないってのも少し寂しいものだな )
そうこうしている内に甘味屋に着く
幾つか和菓子を買って玄弥に持たせる
『 そうだ 、さっき貰ったおはぎも少し分けようね 』
「 ありがとうございます ...
でも兄貴はおはぎが好きなので沢山残してやってください 」
そうだ 、そう言えば前も嬉しそうにおはぎを食べていたなと思い出す
仲が悪い訳では無さそうに見えるが
『 そうだね 、ありがとう玄弥 』
帰りに八百屋で白菜を買って街から出る
「 ... じゃあ 、俺はこっちなので 」
『 ... 玄弥 !
君達兄弟の事は分からないけれど 、生きているならしっかり話した方が良い
不死川さんはとてもキレやすいけれど玄弥が話したいなら私が縛ってやろう 』
「 ! 、ありがとうございます
でも縛るのは止めてください! 」
それじゃあと笑顔を残した玄弥
うん 、やっぱり笑顔が似合う
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音(プロフ) - 面白いです!完結頑張って下さい (2020年2月7日 18時) (レス) id: bbad42844a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朧 | 作成日時:2020年2月3日 18時