8.少女漫画がきっかけで ページ9
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「『あ、』」
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とある休日のお昼、
家の近くに新しくできたショッピングモールに足を運ぶ
『私は本屋さんの漫画コーナーのとこいるからあんたたちは隣の雑誌コーナーのとこにいてね、』
一条「なんでですか、お嬢!」
『漫画コーナーは子供もいるの、それなのにあんたらみたいな黒服達が何人もいたら怖がらせるでしょ』
と、言うのはただの口実でただ単に少女漫画を買っているところを見られるのが恥ずかしいだけだったりする
勿論、住込み員の人達は皆私が少女漫画を読んでいることは知っている、けど、やっぱり買うところを見られるのはなんか恥ずかしいんだよね、
一条達が雑誌コーナーに向かったのを見て少女漫画コーナーの所へ向かう
最近は新しい漫画が続々と出ていて少女漫画読者としてはとても嬉しい
ヤクザの娘だから綺麗な恋愛をすることは半ば諦めてるから、せめてハッピーエンドを迎える少女漫画をよんで夢を見るのだ
新刊がずらりと並んでいる上の棚に気になる表紙と題名の漫画を見つける
絵柄が綺麗で単行本1巻から出来上がっている画力、帯にはヤクザ系男子×普通の女子高生と書かれていて私の興味を引くには十分な材料
これも買っちゃおうと手を伸ばして手に取ろうとすると、隣で漫画を選んでいた男の子と手が重なる
「『あ、』」
どこかで見たことあるシチュエーションだな、と思いながら手を引っ込めようとするが、私の手の上から男の子が漫画を掴んでいて、男の子が手をどけないと手を離すことが出来ない状況になっていた
数秒しても離れない手に違和感を覚えて隣の男の子の方をちらりと見ると、顔を真っ赤にしたまま固まっていた
『……え?』
恥ずかしさで顔が真っ赤になる人はこれまで何度も見てきたけど、この子は別格で、耳から首の方まで赤くなってて、アレルギーを疑うレベルに真っ赤で、
人ってこんなに赤くなることあるんだな、と感心しながら「あの、」と一声かける
「あ゛、すんませんっした」
私の声でやっと現実に戻ってきたのか、ハッとした表情になって勢いよく頭を下げる男の子
よく見たら私と同い年くらいなのに金髪にツーブロックで、ヤンキーみたいだ
『えっと、謝ってくれるんならついでに手も離して欲しい、かな』
「う、すんません」
真っ赤な顔のまま手をひっこめて私から距離をとる金髪くん
私の周りにはこんな可愛い男の子誰一人いないから新鮮味があってとてもクるものがある
後輩に欲しいな、この男の子
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神様の弟子@ジャイ子 - 更新してください!がんばって!!応援してます!転生林檎聴いてました!((どうでもいいわ (2022年6月26日 16時) (レス) @page18 id: aa2b55b842 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - あ"ーーーーーー…最高!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (2021年9月30日 22時) (レス) @page12 id: 3f13f330b0 (このIDを非表示/違反報告)
わかたく - 灰谷竜胆くんいて発狂しました。好きです。設定も内容も面白いしすごーいって思いました。小学生レベルな感想文すみません。更新頑張ってください。 (2021年8月26日 20時) (レス) id: 455ce8e196 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フェル! | 作成日時:2021年7月22日 20時