かたおもいカップル【ツイステ】

29話 ページ32

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『はぁ、とんだ災難ね。』


ラギー｢今日の天気予報はずっと晴天のハズだったんすけどね〜｣


リドル｢運動着が肌に張り付いて気持ち悪いね｣


ジェイド｢皆さんその格好では風邪をひいてしまいますので着替えた方がよろしいかと｣




窓の外をちらりと見てみればｻﾞｰｻﾞｰと大ぶりに降っている雨。


先程までE組とC組で飛行術の合同練習を行っていたのを思い出す


雨の降り始めはﾎﾟﾂﾎﾟﾂとしたいかにも｢通り雨です｣と主張しているような小さな雨で、中止にするほどでもないと判断した先生に従って練習していたところ、中止にせざるおえないほどの雨が降って校舎に退却。



現在は玄関前で皆して濡れた髪を持っていたタオルで拭いていきなりの雨に文句を垂れているところだ。



『ジェイドの言う通りね

早く着替えないと厄介な風にかかっちゃうかもしれないわ』



ジェイドの意見に賛成してみんなより一足先に更衣室に足を運ぶ


もちろん男女別々の更衣室だけれど、女子更衣室は唯一魔法の使える女子生徒として私用に作られたもので、玄関の少し近くにある1つしかない。


小エビチャンも飛行術は出来ないものの、体力育成等の授業は出ているらしいので実質私と彼女のための部屋となっている



去年と違ってもう1つ増えたロッカーを横目に制服に着替える



ｶﾞﾁｬｯ



ユウ｢A…さん。｣


『あら、小エビチャン

ここに来るってことは体力育成の授業でもあるのかしら…』


ユウ｢…いえ。ただエースとデュースと一緒にバスケをするために着替えに来ただけです｣




私の質問に素っ気なくだけれど答えて着替え始める小エビチャン

どうやら自分がフロイドに一時的に選ばれていただけだと気づいてしまったらしい




嗚呼、可哀想な小エビチャン。



フロイドの自由気ままなところは大好きだけれどこういう所がたまにきずなのよね。



思わせぶりな態度を取っちゃうところ



まぁ、フロイドのことを知った気になって勘違いする方も悪いんだけどね(笑)



『それじゃ、私は行くね

バイバイ小エビチャン』


ユウ｢……｣



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