かたおもいカップル【ツイステ】

33話 ページ36

ジェイド｢おはようございますAさん。



今日は一段と僕との距離が離れていますね



なにかしてしまったんでしょうか｣




しくしくとやる気のない嘘泣きをしながら座っている私の席に近づいてくるジェイド


これは分かっててやってるな(笑)



『ごめんなさい。


あなたの所の愛おしい片割れちゃんから貴方との接近禁止命令が出ちゃったの


私もこんな形になるとは思わなくて悲しいわ』


ジェイド｢それはそれは困りましたね｣




私の目の前にまで来たジェイドはただじっとこちらを見ながら顔に手を当てて微笑む


そんな彼に微笑みを向ければクラスの人達から少し異物を見るような目で見られる



ラギー｢なんっスか？この不穏な空気…｣



少し呆れた声が遠くの方から聞こえそちらに目線を移してみると2年B組のラギー・ブッチが腰に手を当てて立っていた


彼のクラスと私達のクラスは少し距離がある。


元々彼はめんどくさいことが嫌いで今の私たちの状況に首をつっこめば不利益にしかならないと分かっていながらもこちらに声をかけてきたのは、


大方、私とジェイドのどちらかに話があって来たのだろう




『私？ジェイド？どっちかしら』


ラギー｢話が早くって助かるっス〜！


正直いってどっちでもいいんスけど、まぁジェイド君の方で頼むっス！


今月俺ちょっと欲しいもんがあるんで今日からシフトの量増やして貰えないっスかね？？


本当はアズール君に頼もうと思ったんスけどなんか今日学校にも来てないみたいだし、連絡も繋がらないんでここに来たんスけど…｣


ジェイド｢あぁ。アズールなら今日はラウンジの新メニューを考えるために選択科目も放ってVIPルームで予算と格闘しているのでしょう


まぁ、ラギーさんが来てくれたらこちらとしても売上が上がって得ですし、最近クーポンを取り入れて客の出入りが多くなったので助かります｣


『クーポン？』


ジェイド｢えぇ。ラウンジで注文すればポイントが貯まり、集まったポイントを使ってアズールに願いを叶えてもらうというクーポンですよ｣


『イソギンチャク商法は辞めたのね


あれ結構絵面が面白くて好きだったんだけどなぁ』


ラギー｢あんた時々結構鬼畜なこと言うっスよね｣


『別にいいじゃない。あれは自己責任、自業自得でしょう？

少しくらい傍観したってバチは当たらないわ


それはそうと、今日のシフトには誰がいるの？ジェイド』


ジェイド｢僕とフロイド、監督生さんとラギーさんです｣









『ふーん。なら私も手伝っちゃおっかな』

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