幸運女子。とりあえず撃っとく【ワートリ】

2話 ページ3

嵐山「対近界民(ネイバー)戦闘訓練だ。

仮想戦闘モードの部屋の中でボーダーの集積データから再現された近界民(ネイバー)と戦ってもらう。」




え…めっちゃ急。


急な戦闘訓練に会場がざわめく。


まじで？？こんな雑魚キャラ達にその仕打ちはないって。事前報告してよ…


周りを見ればビビっている人とやる気満々そうな人の２種類がいる


ボーダーに入れば近界民(ネイバー)とも戦うことになるのは絶対だし私自身そんなにビビっている訳では無いけどこんなに早く近界民(ネイバー)と戦うとは思わなかったな。



【1号室。用意】



アナウンスとともに部屋にネイバーが現れる。



ちょっと待て前言撤回


なにが【私自身そんなにビビっている訳では無い】だ。思ってたよりデカイし近くに来ないと分からない怖さってもんがある



私こいつと戦うの？？？？？？



いざ敵を目の前にして心臓がバクバクと狂い始める



出来るだけ早く終わらせようとして入った部屋だけどもっと心の準備しとけばよかった…



5分前の私よ。愚痴よりかも覚悟を決めてこい



足がこれでもかってほどガタガタ震えている



産まれたてのキリンかよ




【始め】



え、なんか初めの合図でタイマーと近界民(ネイバー)動き出したんだけど。


ねぇ皆思った？タイマーと近界民(ネイバー)ってなんか語呂良くない？？


我ながら本当にしょうもないことを考えるね



自分の思考回路にうんざりしながら嵐山さんのの説明を思いだす


なんかあの人仮想戦闘空間なら無敵とか言ってた気がするし、多分大丈夫。でしょ



深く息をついて「アステロイド！」と右手のトリガーの名前を叫んだ。




♛



【記録。3秒】



『私強いじゃん！！！！！』



想像以上の自分の強さに歓喜しています虹宮です。


これは近いうち大物になる予感がしますねはい。


なんか私だけタイムが他の人と差があるしこれはもう勝ち組の流れだ


ふへへ。とにやけながら誰も座っていないベンチの方に足を向けると「ちょっと待て」と男の人に肩を叩かれた



『おっふ。』


「…？引き止めて悪いな」




さすが私の幸運様様。




風間「俺は風間蒼也と言う」




私を引き止めたのは風間蒼也という黒髪赤眼のイケメンだった

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