西島さんの短編集

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？「Aちゃん居る？」



え、私？そう思って振り返ったら



彼の、西島先輩の、彼女が居た。






.





「あの…何でしょうか…」


気の強そうに呼んできて


気の強そうに連れていかれた屋上



気の強そうに用件を話すのかと思ったら表情が一変した。




？「ごめん、名前言ってなかったね。



私、宇野です。宇野実彩子。」



「宇野、、先輩。


で…何でしょうか…」




あぁ、もう隆弘に近づかないで！とか言われるのかなあ…




宇「ごめん、ね。」




「、、え？」




予想外の言葉に3秒程フリーズしてしまった。




宇「私ね、昨日振られたの。

どう思う？隆弘ね、すっごく嬉しそうに別れようって言ったの。

未練なんてもう残ってないけど、一つだけ確認したくて。



Aちゃん、隆弘と付き合ったの？」





「そんな訳ないじゃないですか…」




宇「そう…

でもね、理由聞いた時


やっと好きになったんだ。って、言ってたの。」









「そう…ですか、」






宇「ごめんね、


いつも相手されてるAちゃんが羨ましかったみたい。私。」









悲しく、哀しく傷ついたような表情で



彼女が笑った。

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