検索窓
今日:26 hit、昨日:190 hit、合計:110,689 hit

ページ39

ふと三塁にいる周東さんを見ると、足を指さしたあと外野に向かって飛ばせというジェスチャーをされた。





……“ 足痛いからとにかく遠くに ” ってことで合ってますか?





やっぱり結構痛いんじゃん、と思って少し笑ってしまった。





一塁にいるムネくんは、私と目が合うと強めにガッツポーズをしてくれた。






ムネくん、よく打ったね。やっぱり君は凄いや。







____________集中しよう。






:





そこからはあっという間だった。






メキシコのピッチャーが投げたボールが相変わらずゆっくりに見えて、






真ん中に来たストレートを思いっきり振り抜いて、打球の行方を見ずに全力で走った。







ちょうど二塁ベースに来たあたりで、前を走ってたムネくんがこっちに向かって走ってくるのが目に入って足を止めた。







そこでやっと自分がツーベースを打ったこと、周東さんがホームインしたこと、





____________日本が勝ったことに気づいた。









村上「Aさーーーん!!!えぐい!!!」






『ウエッ……ちょ、おも、おもい…!』






結構デカめの体……いや、かなりデカい体をしてるムネくんが、なんの躊躇もなく飛びついてきたから倒れそうになる。








村上「マジですげー!!さすがすぎます!!」







『……ムネくんこそ!!すごかったよ!!』






やっと周りのテンション、雰囲気に追いついてきてムネくんと抱き合う。







村上「俺が前に言ったこと覚えてます?!」







『……前に言ったこと?』







村上「2人でヒーローになろうって言ったじゃないすかぁ!!!」






ムネくんにそう言われて思い出した。






まだ予選の時、初戦の中国戦の前に緊張してたムネくんを励ました時に言われたこと。






“ 村上「2人でヒーローになる日作りましょ。エイエイオー!」 ”








村上「なれましたね!!2人で!!!」






『……うん!なれたね!!!』








ムネくんと離れたあとハイタッチを交わす。






すると、私たち二人のところへ走ってくる大勢の人影。







『うわ、うわうわうわっ』







牧「Aーーー!!!!」





今度は牧が私に向かって飛びついてくる。




…………なんでこうも体が大きい人らが飛びついてくるんだ。








『おっっっっ…もい!!!』







牧「今それ言う?」






牧とは結局ずっとこんな雰囲気でやってきた。






同い年で、同期で、大学からの知り合いってこともあって私のこともよくわかっている。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (163 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
819人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ひな - 今まで見た中で一番面白いです!続き待ってまーす  (1月21日 20時) (レス) @page44 id: 9ec4ffa748 (このIDを非表示/違反報告)
乃絵留(プロフ) - オリ.フラ付いてます。わざとだったらすみません (12月1日 16時) (レス) id: 49cfacfa3c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちゅら | 作成日時:2023年11月25日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。