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二塁ベースに着いてから気づいたことがある。







源さんはバントをするから、しっかり走る準備をしてる中ずっと自分の中で気になることがある。






やけに、今投げてるメキシコのピッチャーのボールが遅く見える。





ふと表示されてる球速を見てみるけど、150kmも出てるみたいだから遅いタイプのピッチャーってことでは無いはず。







気のせいかな、と考えてたら源さんがバントを綺麗に決めてくれて三塁に進塁する。







白井「ここで会うのは初めてじゃないか?」





三塁につくと三塁コーチの白井さんに話しかけられる。






『遅くなってすみません。次は自分が打って来ますね』







白井「待ってるぞ。とりあえず今は前に飛んだら走れ」






『はい、わかりました。』







1点が勝負の試合展開。
ここでミスなんてもってのほか。



だけどここで消極的になる理由は無いのは分かっている。





代打の山川さんが前に飛ばしたら、ホームに一直線で走る。それだけ。






すると、山川さんがレフトに充分なフライを打ってくれた。







白井「いけるな?!」






『はい!充分です!』







レフトのアロザレーナがキャッチしたのを確認して、ホームに走る。






飛距離があったので滑り込むことも無くセーフになった。






ベンチに帰るとみんなで迎えてくれて、「ナイスラン!」「よく走った!」って声をかけてくれた。








中野「今までで1番早く見えたわ」






一通りハイタッチを交わし、ベンチに座って次の回から出るであろう守備につく準備をしてたらムーさんに話しかけられる。







『WBCの中で?』





中野「いや、Aがプロに入ってから見てきて」






冗談ぽくそう言われたので、『そうかもしれないですね』とだけ私も冗談ぽく返した。






その後、ヌートバーがフォアボールで繋ぐも近さんが見逃し三振。






…………正直私には、こうやってベンチから見ててもボールがゆっくりに見えて仕方なくて、それにしか意識がいかなかった。







ランナーだった哲人さんがベンチに戻ってくる。







『哲人さん、あのピッチャーのボール遅く見えてましたか?』






山田「はぁ?んなわけないやん、なんならバリ早く見えるわ」






『そうですよね……』





やっぱり勘違いか、と思ってグローブを持ってベンチから出ようとすると、哲人さんに呼び止められた。

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ひな - 今まで見た中で一番面白いです!続き待ってまーす  (1月21日 20時) (レス) @page44 id: 9ec4ffa748 (このIDを非表示/違反報告)
乃絵留(プロフ) - オリ.フラ付いてます。わざとだったらすみません (12月1日 16時) (レス) id: 49cfacfa3c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゅら | 作成日時:2023年11月25日 21時

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