検索窓
今日:6 hit、昨日:190 hit、合計:110,669 hit

ページ34

『……湯浅!』








湯浅「……Aさん、」








『〜〜っ、ナイスピッチだよ、!』








湯浅「……なんで泣きそうになってんすか、」







私が声をかけた時は悔しそうな表情をしてたけど、私の顔があまりにも酷かったのか少し笑みがこぼれた。







湯浅「……0で抑えられなかったっす」






『何言ってんの?充分だよ。後ろでムーさん達とみてたけど、みんな湯浅のこと褒めてる』







湯浅「……そっすか、」







『……まぁでも、最後のフォークはもう半個下には落とせたね』







湯浅「……ハハッ、Aさんならそう言うと思った!」







私がちょっと厳しいこと伝えると、同じことを思ってたのか笑いながらも頷く湯浅。








湯浅「次は0で抑えます」







『……うん、頑張れ』







こんなにも頼もしい後輩が仲間にいる、若手がいる。このチームが強い証拠だと思う。









湯浅と話してたら8回裏、先頭打者の岡本さんがデッドボールをくらった。








………………横目に見える監督、コーチたちの雰囲気で何となく察した。








城石「……Aちゃん」







『行けます』








まだ城石コーチに言われる前にそう答えた。







城石「おっ、珍しく積極的。……代走、頼むね」








『はい、大丈夫です。』







城石コーチにはっきりそう言われて、代走に向かうためにヘルメットを被り、スパイクの紐を結び直す。







ヨシ、と向かおうとしたら周りに何人か人がいてびっくりする。





湯浅「Aさん頑張って」






佐々木「……お願いします」






山本「初球盗塁してこい」







三者三様な言葉に思わず笑ってしまった。






『うん、いってきます』







それだけ行って岡本さんと変わるために一塁に向かう。





すれ違い様に岡本さんに「おー、頼むでー」って、あまりにもこの試合に出てる人とは思えないゆるっとした言い方をされた。








岡本さんらしいな、と笑いながら一塁についたら清水コーチに「余裕な笑みだね」と言われてしまった。








清水「いけそうだったらいつでも行っていいよ。とりあえず哲人はヒッティングのつもりだから」






『了解です』








そうは言ったのものの、警戒されててなかなか盗塁のチャンスが来ない。






哲人さんも思ったのかバッターボックスから目が合って頷かれた。





その瞬間に、『あ、打つなこの人』って思った。







そしたらしっかりレフト前へ持って行った。







2塁についてから1塁にいる哲人さんへ、拍手をしたらやめろと手で振り払われた。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (163 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
819人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ひな - 今まで見た中で一番面白いです!続き待ってまーす  (1月21日 20時) (レス) @page44 id: 9ec4ffa748 (このIDを非表示/違反報告)
乃絵留(プロフ) - オリ.フラ付いてます。わざとだったらすみません (12月1日 16時) (レス) id: 49cfacfa3c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちゅら | 作成日時:2023年11月25日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。