Only.1 (2)

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1回表。







今日はビジター側なので日本からの攻撃。







私は7番なので、打順はまだ遠いからゆっくりしてたらヌートバー、近藤さんと連続で出塁。







勢いはかなり日本、そしてここで打席には大谷さん。







山田「打ちそうやな〜あいつ」







『むしろアウトになる確率の方が…』







って哲人さんと話してたら、カキーンと綺麗に上がった打球。







自分の看板直撃のホームラン。







多分日本を応援してる全員が引いたと思う。







当の本人は「イェーイ」なんて軽く言ってベンチに帰ってきた後に、「どう？ほっしー」って声をかけてきた。








『……毎回私にどう？って聞くのはなんなんですか』








大谷「聞きたいじゃん。何思ったのか」







『何度聴いても答えは同じです。ドン引きしてます』







大谷「ほんとに何度聴いてもそれしか返って来なくてつまんね〜」







なんて言ってるけど、正直内心はかっこいいな〜と思ってます。絶対言わないけど。








山田「打席回ってきそうやで？準備したら？」








『え、ほんとだ！』







気づいたらムネくんアウト、吉田さんフォアボールで打席が近くなっていた。









まぁ結果はダメでしたけど。









その後守備に着く時に、もうマウンドにいた由伸に一声かける。









『セカンド準備万端です』







山本「だから飛ばさねぇって」







って言って2人で笑う。







『……ほんとに飛ばして大丈夫。今日は大丈夫』







山本「……ふ〜ん、言うやん」








『由伸に頼ってもらいたいからね』








山本「………んなん、俺のセリフだし」








『私はもう頼ってるよ？』









山本「……うるさっ。はよ守備つけ」








シッシッて手でやられた。







まぁそんなことしても、ちょっと照れてるのが私にはバレバレだけどね。









『………は〜い』






ニヤニヤしながら守備に着いたら、ショートを守ってるムーさんに「何ニヤニヤしてんの？」って言われた。







中野「……今日はやけに楽しそうだね」







『なんか今日はできる気がします。だからムーさん大丈夫です！』








中野「……それでこそ星見A。信頼してるぞ」







背中をポンって叩かれた。





……横にいる人も前にいる人も心強い味方、今日の私は大丈夫。

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