練習 ページ19
『…………ねむれなかった、』
ろーたんと別れたあとはボーっとしながらも部屋に戻って、ベッドに入ったけどなんとなくろーたんが頭から離れなくて眠りに付けなかった。
朝ごはんを食べに来るとまだ朝早くなのもあって、誰もいなくて優雅に1人で時間を過ごした。
一旦部屋に戻ってのんびりした後、練習の準備をして部屋の扉を開けた瞬間、
『あっ』
宮城「え、Aさんだ」
ちょうど私の部屋の前を通った宮城くんと目が合う。
『おはよ』
宮城「はよーございまーす。あれ、Aさんも練習行くんすか?」
『も、ってことは宮城くんも?』
宮城「由伸さんに無理やり駆り出されました。くっそ〜」
なんて隣で悔しがってる宮城くん。
宮城くんの言った感じだと、由伸もいるんだなぁと思う。
球場まではスタッフさんが車を出してくれるらしくて、それを知らなかった身としてはたまたまといえど宮城くんと会えてよかった。
宮城くんには「何で行こうとしてたんすか?迷子になりそう」なんて言われたけど
山本「……え、A?」
『おはよ、由伸』
山本「おはよ……って、お前も行くの?」
『え、悪い?なら帰って寝るけど』
山本「まてまてまて」
由伸に冗談を言って引き返す素振りを見せたら、思いっきり肩を捕まれグイッと引かれた。
山本「……笑ってるやん」
『んー?ふふ、』
あまりの由伸の必死さに思わず笑ってしまって突っ込まれる。
山本「……ほんまに、も〜う」
いつもなら悪態をついてきそうなのに、なぜか今日は優しく微笑まれただけで終わって頭にハテナが浮かぶ。
宮城「ねぇ、僕のこと置いてイチャイチャしないでくださいよ」
『いや、してな…』
山本「あ〜、宮城ごめんな」
宮城くんに否定の言葉を返そうとしたら、何故か私をあすなろ抱きしながら変な言い返しをする由伸。
『え、ちょっ……なにしてんの?』
山本「何、ダメ?」
『ダメに決まってるでしょ!』
離れようとしても、由伸は立派なプロ野球選手なわけで、なかなか腕を外すことが出来ない。
佐々木「……なにしてんすか」
なんとかしようともがいてたら、ホテルからでてきたろーたんに冷たい声で言われる。
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ひな - 今まで見た中で一番面白いです!続き待ってまーす (1月21日 20時) (レス) @page44 id: 9ec4ffa748 (このIDを非表示/違反報告)
乃絵留(プロフ) - オリ.フラ付いてます。わざとだったらすみません (12月1日 16時) (レス) id: 49cfacfa3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゅら | 作成日時:2023年11月25日 21時