きみの声…

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Aが倒れてから2日たった。


今日は、私が退院する日。お母さんも仕事でいないため、一人で帰り支度をしてた。



片付けをひと段落し、息抜きに屋上に出てみることにした。


A「(んっ〜〜！！気持ちいいな。)」


ジリジリと暑いコンクリートと薄い雲がかかった青空に向けて大きく背伸びをした。


A「(あっ！もうこんな時間っ！」


気がつけば、時計の針は正午を指していた。急ぎ足で病室に戻ろうとした時ーー。


カレン「やっぱりっ！ここに居た！！」



A「(カレン！！！どうしてここに？)」



カレン「どうしてじゃないよ！Aが倒れて入院したって鈴木先生から連絡あって。てか、お昼ご飯の時間なのに居ないって看護師さん探してたよ！」



A「(ごめん！ごめん！笑 今戻ろうと思ってたんだ！)」



看護師「もうっ！Aちゃん！ちゃんとご飯の時間には病室いてって言ってるでしょ？」



カレン「うわっ〜、なつかし〜。昔もさぁ、Aがいつもご飯の時間に病室いなくてみんなで大騒ぎしてたよね！笑」



看護師「カレンちゃんも！でしょ？？笑 ったく〜、今までで考えても一番世話を焼いた人たちだったわよ！」



カレンは、私が耳が聞こえにくくなった時に入院していた時の病室で知り合った。それ以来親友になった。唯一心を開ける人。アネゴ肌でいつも私のことを気にかけてくれる。

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