【歌い手】例の歌い手…実は。2

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…や、やばい。



少し間が空いて、次の瞬間翠が笑った。



紫子ちゃんも愛が深いねぇw と笑っている。



翠「茜ーw さかたん本人なわけないじゃんw 坂田って名前の人普通にいるでしょー。」



茜「そ、そうだよねw やばい敏感になりすぎだw ごめんね、画面勝手に見るつもりはなかったんだけど、ちらって見えちゃったから。はい。」



「あー。大丈夫大丈夫w ありがとうー。ちょっと外で話してくる。」



紫「うん。あと少しで片付け終わるから急がなくていいよ。」



「それでもなるべく急ぐわw」



いいのにwと苦笑する翠。



茜から受け取って、このままだとコールが切れてしまうので電話に出ながら部屋を後にした。



「…はい。」



坂田『あ！A！今大丈夫？』



「大丈夫ですよ。」



部屋を出て玄関の近くまで行った。



外に出るのも寒いし、かといって部屋の近くだと聞かれてたら嫌だしってことだ。



翠さん…ありがとう。



バレなくてすみました。



センラさんじゃなくてよかったってこともあるんだなぁ。



センラさんはセンラさんって登録してるから、画面にそのまま出ちゃうからこれでこそ、なにも言い訳できない。



スマホケース手帳型にした方がいいかな…開けないと画面を見れないし。



坂田『どうやった？連絡ないから心配で…』



「あっ！ごめんなさい！そのままクリパしてて…ほんと心配してくれてたのに報告しないとか私…馬鹿か！すみません！」



坂田『おおぅ。いいんやでw …その様子やと上手くいったんかな？』



「はい。おかげさまで。」



坂田『よかったな。…あ、他のみんなにも報告しときや？また会った時でもいいから…みんな心配してたし。』



「ありがとうございます。本当に…助かりました。」



坂田『頑張ったのはA自身だから。俺らは見てただけだよ。』



そんなことない。



優さんっていう存在があったから。



丸ちゃんに会う直前に不安が膨れ上がっていたことを察して楽しい話をしてくれて、そういう気配りが私はとても救われてる。



坂田『センラにも言っときやー。』



「はい！明日もリハなんですよね…頑張ってくださいねw」



坂田『暇やったらリハ見にくる？w』

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