【歌い手】例の歌い手…実は。2

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丸「あの日言ったこと覚えてる？



Aを利用して…って話。あれは本当。


なんだけどね。


だんだんAと接して行くたびに、練習してる姿、私にアドバイスをもらいにくるたびにそんな気持ちが全然無くなってた。むしろ、頑張れって応援してたのは事実なんだよ。



でも、自分でも分かるでしょ？
初投稿からの急成長。あんな下手だったAの歌は徐々に上手くなって、曲をあげるたびにリスナーも増えていった。


焦ったんだよ。その点自分はそのまま成長しない。してるって言われても自分は感じれない。


フォロワーも、再生回数もだんだんかほの方が上になって来た。



歌い手仲間も、Aを褒めはじめた。


その前は「丸ちゃんはほんと上手いよね！」だったのに、「佐藤ちゃん最近頑張ってるよね。僕たちも力になりたい。」


この違い分かる？


Aの場合はみんなをやる気にさせて、協力してあげたいって気持ちにさせてる。それは生まれながらのカリスマ性？ってやつなのかもしれない。でも、私は違う。私は上手いよねって褒められるより、頑張ろうって一緒に走ってくれる人が欲しかった。そんな存在を自然に作れているかほが羨ましかった。



それで…私が天くんのこと好きって知ってるよね。そんな彼ですら佐藤にぞっこんだった。可愛がってる姿を見て…だんだん邪魔に思えてきた。



しかも天くんのコラボは佐藤との方が好評。
追い詰められた私は後先なんて考えず佐藤のデマを流した。これで佐藤は終わりだって。で、結果どうなったと思う？「佐藤ちゃんは配信とか聞いてる限りそんなことする子じゃないと思う。」ってコメントばっかり。ショックでしたとか、嫌いになりましたとか、そんなコメントは数えれるくらいしかなくて。



もう、気づいたら天くんにもいろんな歌い手仲間にも悪口言われたとかデマを流した。やっぱり大半のリスナーと同じ「そんなことするかなぁ？」って。…天くんだけでも「がっかりだ」って言ってくれて、私の事を信じてくれていたらここまでしなかったんだろうな…。別に天くんのせいだってことじゃなくて…。



大好きって気持ちをコントロールできなかった自分に責任がある。



私は嫉妬してただけなの。



本当にごめんなさい。」

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