【歌い手】例の歌い手…実は。2

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坂田「久しぶりに家きたなぁ…」



「部屋までありがとうございます。」



優さんは荷物を私の部屋まで持ってきてくれた。



服はこのままでいいから、持っていくもの用意しようかなと色々漁っていた。



ちらっと優さんを見ればちゃっかりくつろいでいらっしゃる。



丁度机の上に置きっ放しだった数学の問題集を見ているようだ。



坂田「おぉ。懐かしいなぁ…」



そんな優さんを私は構わず荷物を片付けていく。



坂田「ここの範囲得意やったわ…」



「あ、私そこ苦手なんですよね。」



いつも苦戦して友達によく教えてもらっている。



先生に教えてもらってもいいんだけど。



先生って元から頭が良くて数学できる人だから



先生「なんでわからないの？」



って言われるんだよね、同じ説明ばっかり繰り返して。



その点、友達だったら色々考えてその答えを導き出したからすごく説明が分かりやすいんだ。



ていうかさ？2回ぐらい同じ説明して分かんないんだったらその説明は伝わる説明じゃないってことなんだよ。



私だったら教える時、友達が分からないって言ったら説明変えたりしてるもん。



もうちょっと説明変えるとか、一旦違う数字にして教えるとか工夫してほしい。



坂田「教えたろか？」



「えっ！いいんですか？」



坂田「うんー。ライブのリハで忙しいけど、時間見つけて教えたるよ。」



「ありがたや…」



手を合わせて拝む。


私は坂田教に入るよ。



毎日ハムをお供えするよ…。


坂田「…それとさぁ。」



すくっと優さんが立つと私のそばにきて、



坂田「このネックレスどうしたん？行く時つけてなかったよなぁ？」



「良く気づきましたねw」


坂田「ふふん！…じゃなくて！センラにもらったん？」



ふふん！って腰に手を当ててるとか可愛すぎませんか。



女子やめていいですか？



「そうなんですよー。クリスマスプレゼントですって！皆さんの分もあるんですよ…って言ってよかったのかな…」



センラさん。内緒だったら申し訳ない…！



坂田「え？！そうなん？！…俺買ってないわ…やば。」



「奇遇ですね…私もですw」



坂田「じゃあさ！今度2人で買いに行かへん？」



「お！助かります！男性にプレゼントとか何選んだらいいか分かりませんし。」



決まりね！と嬉しそうにスマホのスケジュールに書き込んでいるのをみて、



私も手帳に書き込んでいく。



優さんと買い物かぁ…嬉しいなぁ。

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