■＿ ページ14
小学２年生の秋、
私は友達と喧嘩をした。
その時慰めてくれたのが、私の双子のお姉ちゃんだった。
お姉ちゃんが言ったことは、今でも嫌なほど耳に残っている。
「A？お友達と喧嘩しちゃったの？
ちゃんとあやまってきなよ！仲直りしようよ！！」
その時、素直にうなずけばよかったんだ。
でも幼い私はこう思った。
『悪いのは私じゃない』
正直、喧嘩の内容までは覚えていない。
もしかしたら、とてもくだらないことだったのかもしれない。
「お姉ちゃんには分からないよ！！」
そう言って、私は道路に飛び出した。
横目には、乗用車。
小学生のちいさな身体なら、簡単に吹き飛ばされてしまうだろう。
車に轢かれたら、「しぬ」。
幼くても、そのくらい、分かる。
怖くて怖くて、ギュッと目をつむる。
次の瞬間。
私が感じたのは痛みじゃなかった。
とんっと、かばうように、背中をおされる感覚だった。
何が起こったのか分からず、道路に背中を向けて、へたりと座り込む。
よかった……死んでない、助かったんだ。
「子供が轢かれたぞ！！！」
「誰か！救急車！！」
ふいに、そんな叫び声が聞こえてくる。
瞬間、私は理解した。
「お姉ちゃん！！お姉ちゃん！！？
うわあああああああああああああああああああぁぁ！！！！！」
＿ 私 が 、 お 姉 ち ゃ ん を 殺 し た 。
どこからか聞こえる子守唄。
それは、私が寝付けないときに、お姉ちゃんが歌ってくれたものだった。
続く
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ハル - 面白い！めっちゃ私好みのストーリーです！これからも頑張ってくださいっ！ (2017年8月27日 3時) (
レス) id: 3dd35a5ede (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - 面白かったです( ´ ▽ ` )ﾉ (2014年5月14日 20時) (レス) id: 32ff600bf0 (このIDを非表示/違反報告)
リネン(プロフ) - 面白かったです。続き待ってます！ (2014年5月14日 15時) (レス) id: f41e9de3d6 (このIDを非表示/違反報告)
yuura(プロフ) - 更新頑張って下さい！ (2014年5月12日 14時) (レス) id: e1108316ad (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 更新ファイトです！楽しみでお待ちしています！ (2014年5月1日 22時) (レス) id: a778b4f818 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉流 美音 x他2人 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/Kent
作成日時：2014年4月12日 22時
