#2人で星を ページ10
沖田side
「泣くほど嬉しいんですかィ」
横に寝転んで、笑みを浮かべながら涙を流しているAに尋ねる。
ここに連れてきたらきっと喜ぶだろうと思った。
さっき押し倒された時、あいつの本当の笑顔が見れた。
やっぱり綺麗だった。
後ろに見える星も、
キラキラと光る涙も、
その笑顔も。
「うん、私、星大好きなんだよね……。
よく空を見上げてたんだけど、歌舞伎町は明るくて星は見えなかったから」
緩やかにふいた、夏にしては涼しい風が草を揺らす。
森の葉も、生きているかのようにザワザワと騒ぎ出す。
「総悟、なんでこんな秘密の場所を私に教えてくれたの？」
「あんたに笑って欲しかった」
答えると、Aがこっちを見る気配があった。
「……総悟ってただのドＳ男だと思ってたけど、
意外と優しいよね？」
「あんたの笑いは下手くそでさァ。
無理して笑うんじゃねぇ。気持ち悪くて見てらんねーや」
そう言うと、Aはふふっと笑った。
「気付いてたんだね、
……私は何しても可愛いでしょ」
「へいへい」
「あっ！！認めたね！」
……適当に返事しただけなんですけどねィ。
「総悟、今日は最高の夜になったよ……ありがとう。
多分、この日は一生忘れないと思う。
また一緒に見に来ようね、約束」
Aは俺を見て優しく微笑んだ。
俺も、Aの方を向いて笑った。
「俺が特別に教えてやった場所でさァ。
誰かに教えたりすんなよ、その時は縛り付けてやる」
「出た、ドＳ」
「ナルシスト女に言われたかねーや」
また、Aは笑った。
こいつの笑顔から、どうしても目が離せなかった。
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みゆう - 最高! (2016年1月31日 19時) (
レス) id: 7a2227ce29 (このIDを非表示/違反報告)
ハナヤ(プロフ) - 葵さん» ありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2015年10月12日 20時) (レス) id: 450f3666e5 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 沖田さんがかっこいいです。私11歳なのに小説好きになりました。 (2015年10月11日 9時) (レス) id: a2dbaa1432 (このIDを非表示/違反報告)
ハナヤ(プロフ) - ニーナさん» すごく嬉しいです(/ω＼)これからも頑張りますね*\(^o^)/* (2015年9月28日 13時) (レス) id: 450f3666e5 (このIDを非表示/違反報告)
ニーナ - 超超超〜おもしろいです！更新が待ち遠しいですっ (2015年9月28日 10時) (レス) id: b235c04110 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハナヤ x他1人 | 作成日時：2015年9月27日 1時
