【銀魂】ナルシスト女とドＳ男

#万屋さん ページ24

死に物狂い？

さっきは飄々とした顔で楽勝だったとか言ってたのに？




｢総悟、本当？｣




聞くと総悟はうっ、と言葉に詰まったような顔をして

はあ、と大きなため息をついた。





｢……紹介しまさァ。この方は万屋。
あんたの捜索に協力してもらいやした｣


｢あー、お前さんがこいつが探してた人だったのか。

よろしくな、俺は坂田銀時ってんだ｣








この人が私を探すの手伝ってくれたんだ。

……やる気のなさそうな顔してるのに万屋やってるんだ。




.





｢おーい、今この子失礼なこと考えなかった？銀さん泣いちゃうよ？｣


｢やる気のなさそうな顔してるなーって思ってる｣


｢……ねえ、この子すごく失礼なんだけど！？｣



せっかく探してやったのに……とブツブツ言ってるこの人。
綺麗な髪の毛だな……。





………………触りたい。



｢ねえ、しゃがんで？｣



｢｢は？｣｣




私のいきなりの要求に、

総悟と銀時の素っ頓狂な声が重なった。




｢えーと、俺？｣


銀時が、長い人差し指で自分を指した。


｢うん｣






まあいいけどよ……と言いながら、少し腰を落とした。

よし、触り放題……！！




｢おりゃーー！！！｣



｢おおおおおおお！？！｣






わしゃわしゃ！と勢いよく銀髪を撫でまわすと、



銀時は驚いて立ち上がってしまった。


ちっ……

何だ、もっと触りたかったのに……。




｢はげる！はげてない？ねえはげてない？｣


｢はげてないよ銀時。ふさふさだよ｣


｢そうか……それはあんし……｣





……ん？




銀時の動きが、突然ピタリと止まった。



何？どうしたの？



なんかすごい汗出てるけど。

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