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#強い ページ3

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沖田side



「ね!お兄さん、名前なんていうの?覚えてあげてもいいよ!」



夜の歌舞伎町は何かと危ない。



だからこうやって見廻りしていたわけだが……



ナンパ野郎から助けた女は、どうやらとんでもないナルシストらしかった。




「…ナルシスト女に名乗る名はありやせん」



なんかこの女、自分に自信たっぷりって感じだな。


確かに顔は一流……だが、性格が終わってやがる。




「ナルシスト……って自分のこと可愛いって思って何が悪いのよ、

私が可愛いことは事実なんだから仕方ないでしょ」





「……いい加減に、」



「おい、総悟!」



「……土方さん」



後ろを振り返ってみてみると、人ごみをかき分けてくる土方がいた。



「何突っ立ってんだ、仕事してんのか仕事は」



「ふーん、お兄さん総悟っていうのね!」



「土方コノヤロー名前バレちまったじゃねえですかィ」



「ああ?……ッなんだこの女」



「私、藤宮Aっていいまーす!

総悟にナンパ男から助けてもらったの、よろしくねヒジカタさん!」



「随分馴れ馴れしいな……」




土方も呆れているようだった。


初対面でこんな対応する女は俺も初めてだ。


しかも俺の事呼び捨て。



「総悟、仕事してたんだな……珍しい。

そこのガキは危ねえから家に帰んな」




しっしっと鬱陶しそうに土方は手を振った。


するとAは怒ったように頬を膨らませ、



「私、17!もう立派な大人よ、子供扱いしないで」



「……この女めんどくせぇな」



「土方さん行きやしょ、こんな女放っておいても大丈夫でさァ。放置プレイで行きやしょう。

その気になりゃ殴ってでもナンパから抜け出せそうですし」



「殴ったことくらいあるわよ?」




その言葉に土方も俺もキョトンとした。


何当たり前みたいに言ってんでィ。


殴り返されるとか考えねぇのかこのナルシスト女。



「お前みたいな女のパンチなんざ弱いに決まってんだろィ」


「そんなことないわよ、なんなら殴ってあげる!」



と言うと、Aは俺の顔面に向かって拳を振りあげようとした。


どんだけ根性あんだ、こいつ。





──まあ、殴らせる気なんて微塵もないけどねィ。



俺は女の振り上げた右手の手首を掴んで、路地裏へ連れて行った。



──土方の止めの声なんて聞かずに。


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みゆう - 最高! (2016年1月31日 19時) (レス) id: 7a2227ce29 (このIDを非表示/違反報告)
ハナヤ(プロフ) - 葵さん» ありがとうございます!これからも頑張りますね! (2015年10月12日 20時) (レス) id: 450f3666e5 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 沖田さんがかっこいいです。私11歳なのに小説好きになりました。 (2015年10月11日 9時) (レス) id: a2dbaa1432 (このIDを非表示/違反報告)
ハナヤ(プロフ) - ニーナさん» すごく嬉しいです(/ω\)これからも頑張りますね*\(^o^)/* (2015年9月28日 13時) (レス) id: 450f3666e5 (このIDを非表示/違反報告)
ニーナ - 超超超〜おもしろいです!更新が待ち遠しいですっ (2015年9月28日 10時) (レス) id: b235c04110 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハナヤ x他1人 | 作成日時:2015年9月27日 1時

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