◇電脳少年の受難◆*２* (ページ25)

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STAGE８ー７【松本】ページ25

リーダーにマップを送られ
翔さんと急いでむかう

なのに、
着いたときにはもう遅くて
静けさが目立つグラウンドに

泣きそうになる雅紀と、
ボロボロになったリーダーがいた

櫻｢智くん...。｣

小さく隣で呟いた翔さんは
リーダーに近寄り

剣を１本渡すと、
ふたりは女性にむかって剣を振り回す

敵が増えたことによって
彼女は弾いていた音楽をやめ、
二人の相手をしていた

それでも強いあの人は何者か。

だけど
正直怖かった、

リーダーのあの目が。

誰も視界にいれてない、
殺すような瞳に俺は足が竦んだ

右手にもった銃は
構えることなく下を向いている

何も考えられなかった俺の頭に
誰かの声が響く

『潤くん、三味線を狙って』

松｢へ？...｣

ニノの指示に戸惑うが、
働かない頭の俺は
とにかく従うことしかできなかった

両手で包むように構え、
動き回る彼女の三味線を捕らえる

深く息を吸い

そして吐く

人差し指に力込めれば

一瞬で吹き飛んだ弾丸

打ち抜かれた三味線はどんどん腐っていく

俺の能力は麻痺させること。

だけど
あんなに俺の能力を扱うのは
難しいと言っていたニノは

腐らせる能力に変えた

おかげで
三味線は使い物にならず
彼女は狂い始める

｢あぁあぁああああ！！！｣