【忍たま】あこがれ 弐

授業後の雨 3 ページ46

すっかり長湯をしてしまい、頭がぼんやりとしながらAは脱衣所へ向かった。



『逆上せたなぁ、これ。そしてお腹も腰も、温めたけど良くなる気配ないし……後で医務室行くかぁ。』



実技の疲れもあり、いつもより着替えに時間がかかりながらも長屋の部屋へと戻る。
その頃にはずっと上気していた身体の熱も冷め、むしろ湯冷めしてしまうくらいになっていた。



八「おー、おかえり。実技終わりに雨に降られるなんて、災難だったな。」

『うん…転んで泥だらけ。三郎と勘ちゃんは？』

兵「委員会あるって学園に着いた時に言ってただろ。」

『あー、そうだった。』

雷「Aがそんなに疲れてるの、珍しいね。夕食まで横になってたら？」



確かに、普段の実技終わりとは思えないほどAは
疲れていた。
委員会の後でも風呂に入れば幾らかマシになるのに、逆上せと湯冷めも相まって具合いが悪くなってしまったらしい。



『そうだね、部屋で横になっていようかな。』



食堂に行く時声掛けて、と言い部屋へ戻る。
布団を押し入れから降ろすと、それだけの動作なのに何故だか身体が重い。
熱が上がらなければいいな、と布団に潜り込み未だ痛むお腹を摩った。



『……なんか、変な物食べたっけ？』

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