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「あれ、A先生だ。久しぶりだね…♪」
「あれ、英智くん久しぶりね」
ガーデンテラスでお茶を飲んでいれば英智くんが「やあ」と手を振りこちら向かってきた。
「顔色悪いね、ちゃんと休めてる?」
「う〜ん、まあまあって所かな。僕も隣りにお邪魔してもいいかい?」
「いいわよ、お菓子もあるし休んでいきなさい」
英智くんは「嬉しいなあ♪」といい私の横に腰を下ろした。
「それにしても先生はこんな所にいていいのかい?」
「お仕事が回ってこないんだもの。事務所の方に戻ってもいいんだけど……なんか返して貰えない雰囲気なのよね」
英智くん、理由分かる?と冗談ぽく聞けば____
「ん〜、僕にも分からないな♪」
「……?」
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「はぁ………そういえば零くんいつ帰ってくるのかしら」
「僕に分かるわけないよ」
「いつもダル絡みする人がいないと寂しいものよね」
さっきと打って変わり英智くんは眉毛を下げ息を吐いた。
「A先生って朔間先輩の事が好きなの?」
「う〜ん、結構気に入ってるわよ。他のみんなより」
「先生?あまり周りの人にそれ言っちゃダメだよ。勘違いする生徒いるから」
「もちろん英智くんもよ。渉くんも、宗くんも、奏汰くんも、夏目くんも……後つむぎくん」
「それっていつも話してるメンバーかい?」
「人間って単純…ううん、私って単純だから話しかけてくれる人が好きなの」
「はぁ〜先生ってすぐ誰かに利用されそうだよね。例えば僕……とか?」
「おいおいその冗談1ミリも面白くね〜よ」
「うひゃ?!…ゎ……び、びっくりしたしたよ朔間先輩。A先生なんてびっくりして固まっちゃってるじゃないか」
「死ぬかと思った……」
「あはははっ、悪いって。ほら、Aちゃんのお気に入りの零ちゃんが帰ってきたぞ〜♪」
聞いてたのか。英智くんの言う通り言わなきゃ良かったかも……なんて少し後悔したがもう遅い。完全に調子に乗っているだろう。
「零くん、今英智くんとお茶楽しんでるからどっか行ってね」
「あ?別にいいだろここにいても、せっかく時間があって顔見せたのにAに拒否られると俺様ちゃんすげ〜悲しい」
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作者名:X | 作成日時:2023年5月5日 21時