�釧� ページ20
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「来ないの？」
「イヤだ…汚い。」
エディのその反応に、まあそう言うだろうな、と思ったが、リッチーはお構い無しに続ける。
「なんだよ、それがどうした？」
「オシッコやウンコ混じりの水だ！デリーの住民の何万トンって小便だぞ。」
「まあそういう考え方もあるよな、」
「そうとしか言えないだろ！！」
Aの意味の無いフォローの言い回しにますますヒートアップするエディが面白いのかなんなのか、笑顔のリッチーはその言葉を聞くと持っていた木の棒で汚水の中から捨てられたパンツを拾い上げ、これ見よがしに臭いを嗅ぐ素振りをする。
「正気か…？平気なの？」
その行為にはさすがにスタンリーもAも引いている。
「大便臭さはござらんぞっ！」
「リッチー…。こいつの行動はおかしいけどここは浅いし、これくらいならきっと思ってるより平気だよ。」
Aが2人に事の瑣末さをを説明するけど、エディの拒絶には拍車がかかる。
「ここでも臭うぞ！」
実際少し臭うが、エディに関しては思い込みのが強そうだ。
「お前の口臭の匂いだろ。」
「おいリッチー…」
ここで煽ったら余計こっちに来てくれなくなるというのに、Aは2人の言い合いを止めようかとも思ったが、呆れた様子のスタンリーと目が合うとそれも諦めた。
「知らないのか！？ブドウ球菌が…」
「そんなの杖で退治してやるよ！」
「いいか！？トイレで泳ぐのと変わらないんだぞ！リステリア菌も…っよせ！！」
リッチーが汚水を含んだ布を投げたせいで入口に留まる2人の服を汚した。
「馬鹿かよ！だから僕までいじめられる！」
「全てはリッチーのせいなんだな…」
ヘンリーに目をつけられるのとこれは全く関係ないぞ…と思ったが、続けて行われるリッチーによる汚水攻撃を見て、最早それでもいいやとAは考え直した。
「みんな！」
久々に聞いたビルの声に全員動きを止めて視線を向ける。
ビルの照らす手元には靴が1足握られていた。
ビル以外の全員の頭に過ぎるジョージーの名前。
「マジか…まさかそれ…」
スタンリーが震え声で問いかけ、ほか4人もそれを固唾を呑んで見ていた。
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作者名：負け犬。 | 作成日時：2023年2月23日 21時
