−2−痴情の縺れで100回死んだ女【呪術廻戦】

✾ ページ36

『＿＿＿＿＿そして1ヶ月後、私が傑くんに対して言ったのは……………あ、今日マンガの新刊買いに行き忘れてた』

「えっ返事は？？」

『ちょっくら買いに行きますかー』

「オイ最後まで言えよ」




あれから数年後、私は頬杖をついて硝子ちゃんと五条くんに傑くんとの出会いを語っていた。キッカケ？硝子ちゃんに「あんなクズと付き合うなんて、どういう経緯があったらそうなんの？」と真顔で聞かれたからである。



財布を持って立ち上がると、五条くんに「え？？？」という顔で見られた。嘘そんなに気になる？？




『でも、今の関係見りゃ一目瞭然ですし』

「あー、つまり外堀埋められて付き合うしか無かったと」

「人聞き悪いよ、硝子」

「事実じゃん」




最終的には傑くん自身を好きになったから問題はない。だって普通に優しいしカッコいいし。



それに言うほど外堀は埋まってなかったと思うけどな。1ヶ月後には友達、クラスメイト、両親、挙げ句の果てには先生まで私達が付き合ってるのが当たり前になってただけで………待って外堀めっちゃ埋められてね？？




「Aかわいそー」

『いいんだよ、好きになってんだから大丈夫大丈夫。最近疫病神に見えてきたけど』

「疫病神」




その単語にツボってる2人と、心当たりがないといった感じで首を傾げる傑くん。あったら怖いわ。









(夕日が差し込む教室では、いつまでも笑い声に包まれていた)

終わり ログインすれば
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