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『私が幸せになる為ですよ。そのためには、皆幸せじゃないと駄目なんです。超自己中な理由で呆れました?』
「………いや。分かった、行ってこい。そして予知夢の通りにならないように灰原を助けろ」
『アイアイサー!』
そう元気よく返事して額に片手を当てると、私は今度こそ踵を返して駆け出していった。
_____途中で灰原くんと出会い、『傑くん知らない!?』「あっちです!」『オッケー、あっちね!』とアバウトな会話をして再度走り出す私。「適当すぎるだろ」とツッコまれそうな会話だなと考えながら、急いで傑くんの元に到着した。
「え、A?どうしてここに?」
『……………なんとなく?』
息を切らした私の背中を傑くんが擦ってくれる。そんな彼の隣をふと見た私は、思わず眉を顰めた。やっぱり居たか。特級呪術師の、九十九由基さん。
私が眉を顰めたのをどう勘違いしたのか、「君の彼氏は奪ってないから安心してくれていいよ」と笑って言った九十九さん。いやその心配は全くしてなかったわ。おう、そうか…奪われ………傑くんが浮気する印象が無さすぎて想像できない。奪われることとかあんのかな…100回繰り返したけど1回も無かったような…。
「ところで君がAちゃんかな?
「ちなみに近い将来、苗字は夏油になる予定です」
「あっはっはっ、おめでとうとだけ言っておくよ」
『待って私の知らない話になってる』
なんか外堀が着々埋まってるような…気のせいか。とにかく今は傑くんを連れ出さねば。
『はい傑くんお話終わったなら帰ろーねー』
「あ、待ってくれ。君とも話してみたいんだ」
『はい???』
何言ってんだこの人は。グイグイと傑くんの背中を押す手を止め、警戒するように振り返る。「そんなに警戒しなくても」とヒラヒラ手を振る九十九さんだが、正直私はあまり信用してない。だって…ねぇ?
「そうだ、何か食べに行かないか?」
『あー、いやその……』
「いい店を知ってるんだ。もちろん私の奢りで」
『やっだなぁ九十九さんノンビリしてないで速く行きましょうよ!!』
恐ろしい速さの掌返しに「君の彼女大丈夫か?他の男にホイホイ着いていきそうだけど」「そんなことあったら相手を殺してるんで大丈夫ですよ」とヒソヒソ小声で話している2人。流石九十九さん!懐の広さも特級並ですね!!
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おもち食べたい(プロフ) - ごりらさん» こちらこそ、不定期更新なのに最後まで読んでくださって感謝しかありません。本当にありがとうございました! (2022年5月8日 21時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - mooさん» ありがとうございます!ループの原因は結構最初の頃から決めてたので、最高と言って頂けて嬉しいです。 (2022年5月8日 21時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - ルナさん» ありがとうございます!なんだかんだ言って夢主ちゃんは夏油さんの隣が1番しっくり来ますね笑 夏油さん視点のは書く気力が無かったです…申し訳ない。 (2022年5月8日 21時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
ごりら(プロフ) - 完結おめでとうございます!!ループの原因がまさかの結果で最高すぎました…。毎回更新を楽しみに待っておりました!!本当に大好きな作品です。素敵すぎる作品を本当にありがとうございました!!!大好きです!! (2022年5月3日 20時) (レス) @page33 id: 0c5c330aa8 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 完結おめでとうございます!素敵で面白い作品をありがとうございます。ループの原因が最高でした。 (2022年5月2日 7時) (レス) @page33 id: 8c70df45d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おもち食べたい | 作成日時:2022年4月7日 18時