軛からの解放() ページ3
「如何いう事ですか!?」
彼らしからぬ乱暴な音を立てて扉が開いた。
ドストエフスキーにつかつかと歩み寄るホーソーン。
「モニターを見ました」
「……」
「貴方はAをあの場所へ向かわせる為にわざと――」
ガタン、とドストエフスキーは突然椅子から立ち上がった。
それに驚いてホーソーンは口をつぐむ。
「だとしたら……
だとしたら如何なんです?」
微笑がドストエフスキーの顔を彩る。
ホーソーンは目を見開いた。
この男――。
「
彼女が、Aが本当に……いや、止めておきましょう。
実は僕も想定外だったのです。
此の儘では事態の収束が間に合わない。
牧師殿、申し訳ありませんが、Aをお願い出来ますか?
此の件については、話すべき時が来たらお教えします」
抗ってはならない。
ホーソーンの肌を悪寒がうずまいた。
彼は思わず右腕を押さえる。
「……判りました」
「それではどうか……幸運を」
魔人は病的に微笑んだ。
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ゆん(プロフ) - 雰囲気がとても好みで素敵な作品と出逢えて嬉しいです( ˇωˇ )更新楽しみにしてるので、無理なく執筆していただけたらと思います…! (2017年12月9日 19時) (レス) id: 0cbe72cb46 (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - 呉 モヨ子さん» 呉さんのような方に云って頂くととても嬉しいです!有り難う御座います。お互い頑張っていきましょう!! (2017年11月12日 6時) (レス) id: bb7017a714 (このIDを非表示/違反報告)
呉 モヨ子 - お邪魔します。続編おめでとう御座います!これからも頑張って下さい! (2017年11月11日 7時) (レス) id: e69ac68703 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暁 | 作成日時:2017年11月11日 5時