音柱の継子 (ページ6)

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とある隠の話ページ6

よお。
俺は怪我人の処置や現場の後始末等をしている隠っていう組織の1人だ。
鬼殺隊の方々の補助みたいなもんだと思ってくれ。

先日鬼になった妹を連れて鬼狩りをしている"竈門炭治郎"という少年が現れた。
柱の皆様の前にも関わらず、思っている事を正直に口に出している所は流石にビビった。

だってあの風柱様に"頭突きしてやる"みたいなこと言ったんだぜ？やべぇだろ…。

家族思いのあいつは自分がどうなろうと妹を人間に戻したいという強い志を持っている。
十二鬼月に遭遇しても逃げ出さず向かっていく姿勢は素直に尊敬する。すげぇよな。

そんな強くて優しい竈門は俺達にも分け隔てなく接してくれる。

炭「隠の皆さんがいるおかげで俺達は戦えるし、安心して過ごせます。いつもありがとうございます！」

俺はあまり顔に出ない性格なので"そうですか"と返した。
でも周りのヤツらに負けないくらいほわほわしてるぞ。

一家の長男らしい竈門は黄色い頭や猪頭のガキにはそれらしく振舞っているのをよく見る。

だがしかし、彼もまた健全な日本男児なのを忘れてはならない。
俺がこいつらの病室に見舞いに来る途中あの子を見たので、もうすぐ来ると思うが…。

思うが早いか病室の扉が開いた。

「…しのぶさん、怖かった…」

カ「Aはいつも無茶をするから…師範も心配してるのよ？」

「それは……ごめんだけど、怪しい薬をな」

炭「A！！！！！！」

「ぐうっ」