恋にブレーキなんていらないんです

好きって言ってみた ページ5

キヨくんと付き合って3ヶ月。

その事を友達に言うと、周りのカップルはだいたい別れると言われた。
確かに私の周りでも多かった記憶がある。

言わずもがな"倦怠期"というやつである。


「あんたら見てると別れるの選択肢なんてないくらい仲良いよね」


「そう？普通じゃない？」


「いーや！全然違うわ！清川くんのAを見る目が最初よりもっと優しくなってるもん」


私の性格上、相手からの好意を素直に受け止めきれなく素っ気ない態度になってしまう。
だけどキヨくんはそれさえも"可愛い"の一言で受け入れてくれるのだ。


「…ねぇ」


「ん？」


「…やっぱり、あの……好き、とかって伝えた方がいいの、かな…」


「っ？！やっだ！A可愛いすぎんだけど！！！」


「うううううるさいなぁ！」


「あたしが彼氏だったら今めちゃくちゃ顔でろっでろになってるわ」


だけど、と友達が言葉を紡いだ。


「それは確かに大事ね。相手の考えなんて察せるものじゃないし、ちゃんと言葉にして伝えた方がいいわ」


いつもキヨくんから"好き"と言ってくれるけど、私からはあんまり言ったことがない。

もしかしたら、不安にさせてしまっているのかもしれない。


「この後会うんでしょ？」


「うん…」


「Aなりにちゃんと好きだって伝えてみ？清川くんならきっと受け止めてくれるよ」


「友よ〜〜〜！」


ほんと頼りになる友達が出来て、よかった。

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