東京校の一年生にはとても愛されている子がいます (ページ10)

今日:46 hit、昨日:293 hit、合計:9,457 hit

2 ページ10

いただきまーす、と虎杖が蓋を開けるとドス黒いまんじゅうが4つ。

「……………………え、これ、まんじゅう？」

「…………黒すぎねぇか」

「炭…………？」

「黒糖だろ。いっただきまーーーーす」

虎杖がひとつ食べた。

「うん、普通に上手いよ」

それを合図に一人一つずつまんじゅうを持つ。

「「「いただきます」」」

「ほんとだわ、上手いわね」

「………うま」

しっとりとした薄皮に重量感のあるあんこがたっぷりと入ったまんじゅう。
ひとくち食べると口の中に広がる黒糖の甘さとそれに絶妙にマッチするあんこの甘さ、これは本当に──

「A？？？どうした？？？？」

「まっっっっっっっず！！！！！！！！！！！！！」

この世のものとは思えない味がした。

「なにこれほんとにまんじゅうかよ！！！！！クソまずいんだけど！！！！！！！」

「えぇ〜？まんじゅうだろ」

「いやこれちがうよ！！！！ウワッ、まずぅぅぅ(泣)」

これ1個腐ってるとかないよね？？？

「おい、何か紙入ってるぞ」