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「伏黒、欲しいものないの?」


伏「あ?」


「ヴッ……さっきはごめんて。言うこと聞くから許してよ」


伏「許さねぇ」


「ええ!じゃあどうしたら許してくんの?」


伏「・・・目ェ瞑れ」


「アッ(蝶野ビンタくるかこれ)」


言われた通りに目を瞑って数秒後、唇にふにっとした感触がしたので、ばっと目を開けると


「な」


左手を狐の形にした伏黒がいた。


伏「どうしたんだよ」


「ど、どうしたって」


少し顔を赤くした彼女にきゅんとした伏黒はAの体に腕を回すと隙間が無くなるくらいぎゅうと抱きしめ


伏「──俺は、欲しいものは自分で掴み取る。奪われたって奪い返す。



──いつかお前の心も俺が掴むから、覚悟しとけよ」


「………ミ"ィッ」


伏「じゃ、おやすみ。今日はサンキュウ」


伏黒はAから体を離すと背を向けて自室へと帰って行った。








(・・・・・・・・・・・いまのふしぐろだった??)


伏(よく耐えたな俺・・・!危うく襲うとこだった・・・)

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作者名:アマネム | 作成日時:2023年8月4日 0時

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