就労とは ページ44
･YG
労働基準法に則った、合法のスケジュールと契約書。
まあ、営業時間外とは言えこの店で未成年2人を働かせるのは正直グレー。
Aは最後までそこに悩んだが、折れた。
契約書のサインをして、俺もサインをした。
｢本当にありがとうございます。｣
YG｢ジンヒョンを追い抜くくらいの選手になれよ。｣
｢はい！一生懸命がんばります！｣
まあジンヒョンを追い抜くなんて、夢のまた夢だろうけどな。
あの人、人気が安定してんだもん。
Aは一部マニアの受けと固定客で成り立ってる。
そのマニアがわりと遠方から来るから、この店も有名ななったってことか……
｢勉強に関しては、僕がちゃんと見ます。｣
こいつはなかなかいい大学出身だしな。
一昨年卒業したばかりだし問題ないだろう。
ここで働くにも期限ってものがある。
若いうちにこういう店で金を貯めて起業するものもいれば、普通に中途採用で会社に入るやつもいる。
そのために意外と高学歴なやつもいれば、一攫千金狙ってるやつもいる。
なかなか面白い場所だろ、ここ。
YG｢さあ、今の時間を見てみろ。｣
バッと一斉に時計を見る3人。
時刻は17:00ピッタリ。
TH｢……！｣
JM｢フ、フロアの掃除に、行ってきます！｣
｢僕、掃除道具とか教えに｣
YG｢俺が行くからAは自分の準備しとけ。｣
｢……はい。｣
Aは最後までこちらをチラチラ見ながら更衣室に向かう。
過保護だな。
まあ、俺も言えた口じゃないくらいAに過保護だけど。
地図を見ながらフロアを探す2人について行く。
方向音痴でもなさそうだから間違って黒塗りの場所に入っちゃいました、とかはなさそう。
フロアにつくと、掃除道具の説明をする。
YG｢あそこを曲がったところに倉庫がある。そこに新品のタオルが常備されてるからそのタオルで机を拭く。こべりついた汚れもとること。ソファも同じく。そのあと床を箒ではいて、水に濡らしたモップでもう一度拭く。｣
TH｢はい！｣
JM｢あの、質問、いいですかっ……？｣
ジミンが手を挙げた。
あれ、なんか小指短くね？
YG｢……なんだ？｣
JM｢Aさんや、お、お、オーナーは、どうして僕らにこんなに優しくしてくれるんですか。｣
掃除に関してじゃないのか。
なんて答えよう。
ああ……。
この質問は少し困る、な。
YG｢幸運なことに……俺たちには、金とそこそこの権力があった、からだ。｣
TH｢……？｣
JM｢……。｣
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亜李須(プロフ) - 最高すぎます！面白いです！ (2021年3月4日 1時) (
レス) id: 99d7320faf (このIDを非表示/違反報告)
そらた(プロフ) - 見たことない作者名でしたが読み始めてまるで宝石の原石を見つけたかと思いました…応援してます…！ (2021年3月3日 23時) (レス) id: e9a6285ecd (このIDを非表示/違反報告)
ﾆｰﾄﾙｽﾞ｡ - すっごい面白いです！頑張ってください！ (2021年3月3日 21時) (レス) id: 8f39bffcdf (このIDを非表示/違反報告)
無属性(プロフ) - 好きです！応援します！ファイトです！ (2021年3月3日 1時) (レス) id: ff5b7840d3 (このIDを非表示/違反報告)
きよ - おおおおおおおおおおおおおおおおおおおもしろいです！更新ファイトです！ (2021年3月3日 1時) (レス) id: dec5fc1270 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アザラシ | 作成日時：2021年3月2日 21時
