夜に眠る ページ37
・A
夜に眠るのは久しぶりだ。
いつも、この時間帯は仕事だから。
それに誰かと一緒に眠るのも久しぶり。
TH「……」
JM「……」
かわいい服を着せて、まるでペットみたいに扱ってしまっているのではないか。
「……。」
可愛がりたい一心なんだけど、な。
寝息をスースーと、立てながら眠る2人。
出会ったばかりの少年ふたりをこんなに愛しいと思うなんて。
そういう運命なのかもしれない。
時刻は1時を回った。
この2人はきっと気を張っていたから疲れて眠っているんだろうけど、僕は今日の昼に目覚めたから今は眠たくない。
次の出勤時間まであと16時間。
起きたら朝ごはん作って……あ、でも冷蔵庫の中身切らしちゃったな。
そういえば2人ってアレルギーとかあるんだろうか。
あれ、2人の苗字ってあるのかな。
血液型は?
視力とか、聴力とか、わかんない。
朝になったら病院に連れて行ってみよう。
その前に、オーナーにも連絡しよう。
この二人の身元はオーナーやナムジュニヒョンだけが知ってる。
まだ、僕は何も知らない。
無責任だ。
だけど、これからのしかかってくる責任に怯えてなんかいられない。
2人分、受け止めてやる。
TH「……ん、」
テヒョンイが寝返りを打った。
綺麗な顔。
僕を真ん中にしてぎゅっと近くに寄ってる2人。
布団が予備を含めて2枚しか無かったから、ちょっとだけ狭い。
この予備の布団はジンヒョンに貰ったものだ。
僕の家をボロアパートと言うくせに、来たがって泊まりたがっていた。
まだ泊まったことないけど、いつかのために貰っておいてって言われて。
いつかっていつだろ。
うーん、まあジンヒョンのことだし、テキトーなこと言ってるだけか。
早く眠りにつきたいのに色々と考えてしまう。
JM「……、」
今度はジミナが寝返りを打った。
あっち向いちゃったな。
僕は……この2人をどうにかして立派な大人にしたい。
僕はそうしなきゃ、ならないと思うんだ。
僕にそうしてくれた、あの人みたいに……
・
・
・
?「綺麗な顔をしているな…… …」
?「ただ、体はボロボロみたいだ。」
?「助けて欲しいか。」
?「助かりたければ声を上げろ。」
?「助けてくださいと、言え。」
??「とーさん、こいつ、だれ……」
・
・
懐かしい、夢を見た。
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亜李須(プロフ) - 最高すぎます!面白いです! (2021年3月4日 1時) (レス) id: 99d7320faf (このIDを非表示/違反報告)
そらた(プロフ) - 見たことない作者名でしたが読み始めてまるで宝石の原石を見つけたかと思いました…応援してます…! (2021年3月3日 23時) (レス) id: e9a6285ecd (このIDを非表示/違反報告)
ニートルズ。 - すっごい面白いです!頑張ってください! (2021年3月3日 21時) (レス) id: 8f39bffcdf (このIDを非表示/違反報告)
無属性(プロフ) - 好きです!応援します!ファイトです! (2021年3月3日 1時) (レス) id: ff5b7840d3 (このIDを非表示/違反報告)
きよ - おおおおおおおおおおおおおおおおおおおもしろいです!更新ファイトです! (2021年3月3日 1時) (レス) id: dec5fc1270 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アザラシ | 作成日時:2021年3月2日 21時