僕が養っていいですか。

じぇらしぃ ページ31

･YG



Aに有給を出した。

テヒョンとジミンとAのために。


JN｢……｣


Aが店のシフトに穴を開けるなんて珍しくて、いつもAに引っ付いてるジンヒョンは意気消沈。

口空いたまんま動かない。

指名が入れば、一瞬だけ目を閉じて、目をキラッとさせる。

それからニコニコ笑顔でフロアに向かっていく。

自分で洗脳してるみたいだ。


HS｢あはは、ジンヒョン、Aが一日休んだくらいでへこたれないでくださいよぉー！｣


休憩中のホソガが面白いものでも見るように言う。


JN｢…うぅ、寂しい……｣

HS｢それにユンギヒョンに聞きましたよ。あの少年ら2人を養うとかなんとか！A、行動的だなぁ。｣

JN｢俺は最後まで反対した……｣

HS｢面白そうなことにはいつもノリノリなのに。｣

JN｢バカ言え、2人の生命をまるごとAに背負わせたってことだぞ。一日で。ヒョンは心配だ。｣


まあ、それには同意見。

他にもいろいろ話し合う必要もあるし。

戸籍の話とか、これからどうするだとか。


YG｢さっきこんな写真送られてきたんですけど、見ます？｣

JN｢うわっ！！ユンギか……急に後ろから声をかけないでくれよ、怖いから。｣

YG｢俺はずっとここにいましたよ。｣


大袈裟なリアクションをとるジンヒョン。

なになに、とホソガも寄ってきた。

スマホの画面に映るのは、髪を切ってまともな髪型になったテヒョンとジミン。

あと、家でお揃いの服を着るAとジミナとテヒョン。


JN｢おそろいとか……俺、持ってない……｣

YG｢持ってても着てこないで下さいね、なんか嫌なんで。｣

HS｢いやぁ、この3人同い年に見えるなぁ。さすが童顔。｣


それ言ったらA、怒るな。

お揃いを恥ずかしげもなく披露してるA。

写真の中のジミンはちょっと恥ずかしそう。

Aは満面の笑み、テヒョンはぼーっとカメラ目線。

いつかこの3人が笑い合っている写真を撮って見たいもんだ。


JN｢ジェラシーーーー！！｣


ジンヒョンが急に叫ぶ。

顔をクシャクシャにさせて、バタバタと暴れだした。

あー、もう、めんどくせぇ。


『"ジンさん指名入りました！五番です。"』


無線で報告が入る。


YG｢ジンヒョン、指名です。五番。｣

JN｢わーー！今日はたくさん働く！俺にたくさん貢がせる！｣

YG｢その意気です。｣


気合を入れて控え室を出ていくジンヒョン。

ジェラシーがやる気に昇華されたみたいで良かった。

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