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・JN
YG「点呼するぞ。並べ。」
ユンギが控え室で準備中のみんなに呼びかける。
ぞろぞろと並ぶ俺たち。
隣にはきちんと髪を整えたホソガとA。
YG「ジンヒョン…ホソガ…A…スビン…ウヌ…ソジュン……────────────────────はい、おっけー。」
俺たちの顔を確認しながら名簿にチェックをつけていく。
今日は10人が待機か。
現在時刻は午後5時。
あと30分で開店だ。
YG「今日ひとつでかい客入るから……Aとジンヒョンで組んでください。正統派とショタが好みらしい。」
JN「はーい。」
「……はい。」
ショタと言われてあからさまに落ち込むA。
誰がどう見ても童顔だし白いし細いし、女装すれば絶対男だって気づかれないような子だよ。
しょうがないって。
あぁ、俺たちの仕事の紹介しておいた方がいいか。
まあ見ての通りイケメン揃いの俺たち。
実は、ホストバーで働く集団なのだ。
ホストバーと言っても、仕事内容はお客さんとただお酒を交わしておつまみとか食べながら話すだけ。
アフターもあるけど、この店を仕切るオーナーであるユンギがバカ高く設定してるらしいから滅多に指名されない。
俺もここで5年働いてるけど、アフターを指名されたのは過去2回だけ。
ハチャメチャな富豪が俺の1時間をハチャメチャな金額で買う。
そんな馬鹿げた話が普通にあるのがこの世界。
お客さんと体を交わすことも禁止だし、プライベートで話しかけることも禁止。
俺たちはユンギにガッチガチに守られた選手ってわけ。
あ、俺たちのことは選手って呼ぶのがホストバーの常識ね。
「ジンヒョン、僕たちここで待機だってオーナーが。」
JN「……あれ、もう終わったの点呼。」
「ジンヒョンぼーっとしてましたよ。」
JN「頭の中で喋ってたからなぁ。」
「……?」
控え室から出ていく選手たちを見送る。
みんなイケメンだけど、俺はその中で売上No.1。
まあ俺なら当然って感じだよね!
ホソガがNo.2で、Aこう見えてもNo.3なんだよな。
気の使えるいい子だし、小さくて母性本能くすぐるんだろうな。
ホソガは、お客さん曰く、沼らしい。
だから固定客が1番多い。
「暇だなぁ……フロアに出ちゃダメなんですかね。」
JN「Aは俺の相手しててよ。」
「え、」
座っていたソファに引き寄せる。
簡単に俺の膝の上に向かいあわせで乗った。
体重軽すぎない?
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亜李須(プロフ) - 最高すぎます!面白いです! (2021年3月4日 1時) (レス) id: 99d7320faf (このIDを非表示/違反報告)
そらた(プロフ) - 見たことない作者名でしたが読み始めてまるで宝石の原石を見つけたかと思いました…応援してます…! (2021年3月3日 23時) (レス) id: e9a6285ecd (このIDを非表示/違反報告)
ニートルズ。 - すっごい面白いです!頑張ってください! (2021年3月3日 21時) (レス) id: 8f39bffcdf (このIDを非表示/違反報告)
無属性(プロフ) - 好きです!応援します!ファイトです! (2021年3月3日 1時) (レス) id: ff5b7840d3 (このIDを非表示/違反報告)
きよ - おおおおおおおおおおおおおおおおおおおもしろいです!更新ファイトです! (2021年3月3日 1時) (レス) id: dec5fc1270 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アザラシ | 作成日時:2021年3月2日 21時