僕が養っていいですか。

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･TH




女｢おーい、おーきーてーーーーー｣

TH｢……！！｣


うそ、俺、寝てた……？


女｢シャンプー終わったよ。最後に髪の毛乾かして整えるから。ほら、起きて起きて。｣

TH｢は、はい……｣


人に髪の毛触られるなんて、ずっと警戒してたのに。

髪の毛を洗われているときだって、顔の上に布をかけられてたけど目はバッチリ開けてたのに。

頭をゴシゴシされるのってこんなに眠たくなるんだ。

初めての感覚だったなぁ。


女｢オッパ、テヒョンちゃんが私のテクでイった。｣

男｢誤解招くからその言い方よして。｣


ジミナの目もポヤポヤしてる。

眠たくなったんだ……。


あ、Aさんどこかな。


｢あはは、テヒョンイ寝たの？｣

女｢そう！私のテクで｣

男｢やーめーてーーー。はい、2人とも席ついてね。｣


座ったあとでも、なんだか眠気がするなぁ。


女｢ドライヤーするね。｣


ぶわぁぁぁぁっと、風が吹く。

あ、目が覚めそう。

風もあったかくてまた髪の毛をわしゃわしゃされる。

ちらりと、ジミナの様子を見てみる。


同じように風にあたって、目を閉じている。

ジミナもリラックスしてるんだ。


女｢よし、最終調整……っと、｣


またハサミでジャキジャキ切られる。

毛先の絡まりは無くなっていた。

切り落とされたんだ。

随分長かったし、重かったから頭が軽い。


女｢はい、完成！｣

男｢おー、顔がいいと髪が映えるなぁ。｣

女｢オッパドンマイ｣

男｢俺まだなんも言ってねぇし……｣


鏡の前の自分を見る。

あ、俺っとこんな顔してたんだ。

しばらく鏡なんて見る機会がなかったから、マジマジと見つめる。


ハッとしてジミナの顔を見る。

……こんな顔だったっけ。

いつも見てたはずなのに、なんだか、こう、


｢かっこいいね、2人とも！｣


Aさんに、また褒めて貰えた。

椅子から降りて、Aさんのところに行く。

ジミナも一緒にね。


｢ふふっ、こりゃあオーナーもスカウトしたくなるなぁ。｣

女｢ユンギちゃん？スカウトされたの？｣

男｢おいおい、さすがに鬼オーナーのことユンギちゃんって言うのはやめとけよ、｣

女｢なに年下にビビってんすか。｣

男｢ビビってねえけど……怖いんだよ。｣

女｢ビビってるじゃん。｣

男｢うるさいなぁ、｣


この人たちはやけにAさんと親しげだ。

それに、オーナーのことも知ってるみたい。

どういう関係なんだろう。

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